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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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小さな木のおうちの下地窓

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一般社団法人「木和堂」が主催する


「鎌倉みんなのけんちく学校」では、


最終回で「小さな木のおうち」を


子どもたちが組み立てます。


この「小さな木のおうち」は、


北鎌倉にある「夢窓庵」という


小間の茶室の骨組みを


原寸大で2棟組み立てるというものです。


2年目(2022年度)では、


この小さなおうちに「袖壁」を増築しました。



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夢窓庵の正面写真。


写真左に見える下地窓がはいった壁を


袖壁として設計し、


原寸大のフ骨組み作り、


小さな木のおうちにドッキングさせました。



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増築した袖壁には、


実物と同じ寸法の下地窓を入れました。


下地窓は通常、皮付きの葭を用い、


所々を藤つるでからめていきます。


小さな木のおうちの袖壁の下地窓に、


この伝統的な手法を用いると


やぼったくなるため、


丸棒で構成することにしました。


(小さな木のおうちは、


近代建築を思わせるモダンな建築なので・・・)



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下地窓の枠は、


諸戸林業のヒノキを用いて、


はっかけのような断面としました。



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12㎜の丸棒は、


背割りありと背割りなしを使用しました。



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12㎜の丸棒同志をつなぐのは3㎜の丸棒です。



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下地窓に丸棒を固定する方法は、


12㎜の小口に3㎜の丸棒を差しこみ、


枠にこの3㎜の丸棒を差しこみます。



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完成した下地窓・・・。



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藤つるに見立てた3㎜の丸棒に


柿渋を塗り、


ほんのわずか頭を出し、


接点に色気をもたせました。



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横の丸棒を背割り付きとし、


よりモダンな下地窓になるように工夫しました。



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完成した下地窓付の袖壁・・・。



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袖壁に竹木舞を掻く子どもたち・・・。



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袖壁に土を塗る子どもたち・・・。



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土壁が塗られた袖壁には、


さまざまなアイデアが込められているのです・・・。



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# by y-hikage | 2023-03-07 16:43 | みんなのけんちく学校 | Comments(0)