「手のひらに太陽の家」が7月21日に竣工(開所)して、早いもので13日が過ぎました。
無事運営がスタートして、入居した子供たちが躍動する床の音と叫び声が、遠く宮城から毎日聞こえてくるような賑わいのようです。
僕は、と言えば、その余韻に浸る暇なく、進行中の設計のスケッチと、旧高柳町実測調査の心の準備とその現場に追われ、今日になってしまいました。
「手のひらに太陽の家」の開所式の様子は、NPO法人日本の森バイオマスネットワークの事務局や、そのメンバーの方々の報告が、ホームページやフェイスブックで報告されています。
が、設計を担当した日影良孝としても、時間差の遅れを承知すつつも、記事にしようかと思います。
あいかわらず、「急ぎつつ、ゆっくりと・・・」。
開所式は7月21日。
でしたが、
その前日に地元の方々たちへの、お披露目会がありました。
いったい何が建つんだろう・・と登米市民は、疑心暗鬼になっていたことでしょう。
しかも市街地の目立つ場所。
広報活動をしたつもりでも、竣工するまで、たぶん混沌としていたはずです。(僕が地元民だったらそう思うでしょう)。
だから、この前日の地元説明会は、とても大切なイベントだったと思います。
その当日の午前中、棟梁は、建物の銘板の設置に追われていました。
その銘板の「書」は、かの有名な「紫舟さん」によるものです。
あの大河ドラマ「竜馬伝」のタイトルを書いた作家のものです。
このプロジェクトの支援者の「モンベル」会長の辰野様の親しい間柄から生まれた作品です。
当日の地元の人たちのお披露目会は、お昼をまたいでおこなわれました。
会場では、お昼ご飯も用意されました。
バイオマスのメンバーと地元のお母さんたちの手作りです。
なんと美味しいことか!!
メニューはシンプルです。
おにぎりと漬物と果物と果物を挟んだサンドイッチと・・・
地元の人たちが大勢、訪れました。
建築は、
こんな風に、
ひと、ひと、ひと、が、
座って、食べて、しゃべって、笑って、
生きてくるものだなあ・・って、
この日にあらためて思いました。