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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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神奈川県立近代美術館のピロティー

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神奈川県立近代美術館は鎌倉の鶴岡八幡宮の境内にあります。平家池に面して(池に足をつっこむように)建っています。この美術館には何度も行きました。この美術館には好きな場所があるからです。
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神奈川県立近代美術館は日本で最初の近代建築といわれています。ぎりぎりのローコストの中で抽象的な日本的な美を新しい素材で創り上げています
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中庭を囲むロの字型の平面をしており、この平面と一体となった構造計画がなされ資材の節約も目標としています。写真は構造模型です。
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池に面するピロティー。ここが僕の好きな場所です。
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2階の床が1階の床からはね出し柱が池に立っています。なんという大胆な構造だろうと最初は驚きましたし何度見ても驚きます。建築が(構造が)池と文字通り一体になっている。技巧を凝らさずに最大の効果を発揮しています。
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そしてまた感動的なのは池の反射光の揺らぎが天井に写りこんでいるのです。偶然ではなく計算されたものです。日本建築でも砂や石や池の反射光を利用して座敷の天井を明るくする方法と同じです。
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白い天井と鉄という工業製品と荒々しい石のコンビネーション。
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この柱脚を見ると構造のあやうさを意図的に表現したのではないかと考えてしまします。
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当時の新しい工業製品で構成された中に大谷石を使用することで無味乾燥な空間にならないように計画されています。
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後に増築された新館です。現在耐震上問題あるとされ使用されていません。内部空間としては新館のほうが個人的には好きです。日影アトリエが保管する過去の資料が見つかったら御紹介するつもりです。建築家:坂倉準三の作品ではこの美術館と1937年のパリ万国博覧会日本館が唯一好きです。
# by y-hikage | 2010-02-10 19:10 | 建築巡礼 | Comments(0)