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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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山泰荘の上棟

山泰荘が上棟したのは、

おおよそ一ヶ月前の11月19日の大安でした。

上棟の期間中、とてもいい天気恵まれて、

雲ひとつない青空の下で大工さんたちの

作業がおこなわれました。

上棟の作業はとても順調で、

間違いがまったくなく、

夕方の上棟式までには、

棟が上がり、

大屋根の母屋まで設置できそうでした。

(間違いがまったくない棟上げは、

この複雑な架構において奇跡的だし、

坂田棟梁が山泰荘にかける気合いと、

棟梁の才能をあらためて感じました・・・。)
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2階腰屋根の垂木が架けられています。
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左上に見える高い部分が、海を望む塔屋です。
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大屋根の登り梁、

腰屋根の水平に伸びる軒先、

塔屋の存在がよくわかります。
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クレーン車のオペレーターに

指示を出す坂田棟梁です。
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家のシルエットがほぼ完成しました。
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手前の小さな平屋は、畳敷きの小さな庵になります。
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2階の個室となる垂木構造の腰屋根。
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西の向こうに葉山の山並みが見えます。
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1階の居間。
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南の庭と繋ぐ広縁。
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北側の山すそから上棟した姿を見ます。
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夕方、無事上棟し、上棟式の準備が行われています。
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「山泰荘が無事、上棟した!!!」

設計を開始してから、

ここまでけして簡単な道のりではなかったので、

まさに感無量な思いでした・・。

その感無量のかげんは、

しっとりと、

目の奥に涙がほろっとするものではなくて、

ずっしりと、

おなかの底に響き続けるドラムの音のようでした。
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by y-hikage | 2014-12-22 17:58 | 山泰荘 | Comments(0)

山泰荘の上棟の前日の様子

山泰荘の上棟前日の様子です。



山泰荘は、山を背負い

2階レベルぐらいから

相模湾を眺めることができます。

最初に訪れたこの場所の印象を

一言で表すと・・・、

「山を背負う大地」でした。

「山を背負う大地と海・・」

この強い印象から、

屋根のかたちが生み出されました。

六寸五分勾配の瓦葺の大屋根。

海を眺める緩勾配の腰屋根。

さらに遠く海を眺めるための展望台の屋根。

この三種類の屋根が、

家族の生活を守るように考えました。

大屋根は登り梁で・・。

二階と展望台の屋根は垂木構造で軽快な水平線で・・・。

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しかし残念ながら、

工事中の足場が架かっていたとしても、

3階に相当する展望台には、

(これからは展望台を塔屋と呼ぶことにします)

手すりや足場板がなく、

(足場板はあることはあるのですが・・)

怖くて、いまだに上がることができません。

しかし驚くことに、

上棟に見学に来てくれた、

栗駒の大場さんは、

軽々と塔屋に上がって

しばらく降りてきませんでした。

そして

「いやぁ~本当にいい眺めだ!!

日影さん、この眺めを計算して設計したの?」

そうですね・・・

鳥になって

空からの景色を確認したのですよ!

と言いたいところですが、

裏山を歩き回って

塔屋レベルの視点を確認したのでした・・・。
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by y-hikage | 2014-12-19 18:35 | 山泰荘 | Comments(0)

山泰荘の上棟の数日前の様子 その1

山泰荘が上棟する三日前の様子・・・。

       ※

自ら設計した住宅の構造が組み上がっていくのを

現場で見ることは、とてもわくわくするものです。・・が、

反面、果たして僕の設計は正しかったのかと、

毎回、どきどきするものです。

建築を設計するにあたって、

間取りや屋根のかたちなどから

生み出される矩計と構造のフレームが

いかに美しいか・・・。

たとえ、そのフレームが表皮に隠れてしまうとしても・・・。

少し大げさな言い方をすると、

組み上がったときの構造が、

その建築のすべてを決めてしまうと思い、

何度となく、スケッチや図面や模型などで

検討を重ね、よし!これで行ける!

と自信をもったとしても・・心のどこかで、

実物が出来上がるまでは、

完璧な確信はもてないものです。

(ゆえに、その小さな隙間を埋めるべく

考えても考えても、考えが終わらないことに

なるのですが・・・)

       ※

だから、構造が組み上がっていく様子を見ている

僕の心の中は、いままでイメージしてきた姿が

そのイメージ通りの立ち姿になっていくかを

どきどきしながら確認していく時間なのです・・。

まさに山泰荘の上棟までの現場での時間は、

内心、そのようなものでした。
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墨付けの段階で、

図面のあいまいな部分や

納まらない部分など、

十分に直井さんや坂田棟梁と

打合せを重ねてきて

さすが見事に!!!

組み上がっていく骨組みを見ながらも、

全体の調和を決めたのは僕自身なので、

一点でも破綻がないかと、

最後まで気を抜けずに、

大工さんたちの仕事ぶりを

どきどきしながら僕は見ているのでした・・。

そう・・!

イメージ通りに立ち上がっていってる!

と、内心かなり興奮しながら・・・

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by y-hikage | 2014-12-17 17:01 | 山泰荘 | Comments(0)

山泰荘の配筋検査

はやいもので山泰荘が上棟してから

1か月たちました。

日日日影新聞の記事は不定期と言えど、

実際の山泰荘の現場の進行状況から

2か月ぐらいの遅れで

報告されていることになります。

日日日影新聞の記事は、

いざ書き出すと

さほど時間はかからないのですが、

毎日くりかえされる設計のことで頭がいっぱいで、

なかなか、さあ!記事を書こう!

とはならないのが現状です。

さて山泰荘の現時点での(12月16日)

現場の状況は・・・

屋根の下地工事まで進み、

土壁下地も竹木舞も

少しずつですが進んでいますが・・



2か月前の現場をあえて振り返ってみると、

今回の記事は10月末ぐらいの現場の様子となります。

基礎の配筋検査の様子。
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基礎配筋は特に問題はなく、

基礎コンクリートの打設が行われました。
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福島県の舘岩の家から

刻み終わった構造材が搬入されています。
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上棟を待ちわびる構造材たちです・・・。
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by y-hikage | 2014-12-16 18:10 | 山泰荘 | Comments(0)

東村の家・・・などについて

今年、日影アトリエで

完成した家について振り返ってみます。

日影アトリエは、

とても小さな設計事務所という環境に加えて、

地道なハンドメイド的な設計作業なので、

年間に完成できる家の数は限られています。

今年完成した家は、

「高尾の家」、

「田園調布の家」、

「東村の家」の三棟です。

この中の「東村の家」は、

敷地1000坪ぐらいの中の住宅の計画でした。

計画の概要は、

1、明治期に建った土蔵三棟と書院の再生と耐震補強。

  (西側の土蔵2棟は、

  渡り廊下でつなげお母さんの住まいに再生しました・・。)

2、同様に明治期の母屋の部材を一部再利用した母屋の建て替え。

3、車庫の新築。

4、門や塀や石畳みなどの外構工事。

5、北の納屋の移築再生・・・。

などでした。

限られた工期の中で、

とても厳しい設計と工事でしたが、

なんとか無事に年内に完成いたしました。

工事は、文化財の修復や伝統工法で有名な風基建設。

(南蔵の改修と書院の耐震補強と北の納屋は風基建設の設計施工です・・。)

社長の渡辺さんや担当の三田さんや有能な職人さんの

超人的な頑張りでやりとげられた現場でした。
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by y-hikage | 2014-12-07 17:45 | 東村の家 | Comments(0)

福島県の舘岩での刻みの様子

山泰荘は直井建築工房に

工事をお願いいたしました。

直井建築工房は台東区日本堤に

会社兼工場がありますが、

福島県の南会津にも刻みのための

下小屋と資材置き場があります。

ここは通称「舘岩の家」と呼ばれています。

山泰荘の墨付けと刻みは、

この舘岩の家で行われました。

9月もなか頃、

棟梁との打ち合わせを兼ねて、

建主さんと墨付け刻みの様子を見学に行きました。
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山泰荘はなるべく

長尺の材料で構造材を

構成しようとしています。

ただそれにも限界があるため、

継手は「尻ばさみ継手」と

呼ばれる方法で継いでいます。
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棟梁はこの刻みをミリ単位で調整していきます。
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また舘岩の家の資材置き場には

あらゆる材木が保管されています。

山泰荘では、直井さんに無理をお願いして、

象徴的な場所に

栗の柱を選ばせていただきました。

この栗の柱が立つことで、

よりいっそう空間が引き締まることでしょう・・。
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by y-hikage | 2014-12-03 17:45 | 山泰荘 | Comments(0)

山泰荘の構造材に刻印を打ちつけました。

山泰荘の構造材は、

建主さん所有の山林に

葉枯し乾燥させていた杉の木を

製材して構造材の一部として使用しています。

他の構造材は、栗駒の燻煙杉を使用しています。

この2種類の材を区別するために、

葉枯し材に刻印を打つことになりました。

(場所は栗駒木材・・・)

材木に刻印を打つのは初めてです・・・。

試験的に体験させていただきました。
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うまくいく場合とうまくいかない場合があって、

僕の場合、

ほとんどが失敗に終わりました。

さすが栗駒の大場さんは、

慣れているだけあって上手でした。

幸いこの刻印作業は、仮の作業です。

正確な作業は、

直井建築工房の

坂田棟梁が上棟後に行うことになっています。
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by y-hikage | 2014-12-01 14:35 | 山泰荘 | Comments(0)