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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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ゆきのみちばたで

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古い民家の部材を調査するために宿泊している家から部材倉庫まで歩いて三分ぐらい。今日は朝から雨。昨日とちがうひかり。
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とりがとび
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しろいもやとしろいゆきと、いえとつちとの対比。
by y-hikage | 2011-02-28 18:36 | 民家の調査 | Comments(0)

福井のやまあいでの民家の古材調査(8)

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あまりに静かなので早くに目が覚めると南に面する大きな隙間風だらけのアルミサッシの窓から、月がくもの空を明るく照らしていました。
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古材調査の前のわずかな散歩の時間。「建築には必ず意味がある」ということを、この佇まいから学びました。雪の重みから軒の出を守る方杖。森林資源が豊富な場所であるのに垂木の部材寸法が細いのは、木が貴重であることを知っているからこそ。東の窓が極端に小さいのは雪が室内になだれ込むのを防ぐため(南側は道路沿いであるため除雪がおこなわれることを前提に窓が大きくとられている)。積雪から外壁の土壁を守るために張られた波板の鉄板。かつては板張りで左官を守っていたはずが簡単で安価な波板に変わってしまった。
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実測調査の作業を開始。
「との十」。
明治二十年。棟梁はなにを思い、「との十」と書いたのだろうか。筆の流れが深くて明るい。
by y-hikage | 2011-02-27 22:27 | 民家の調査 | Comments(0)

福井のやまあいでの民家の古材調査(7)

「日日日影新聞」のカテゴリーを追加して記事を整理しましたが、果たして見やすくなったかどうか・・・? リンク集の「日影良孝建築アトリエ展示室」の名称を変更し「日影良孝展示室」に改めました。その展示内容も少しずつ充実しています。
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今日からまた福井での古材調査のために来ています。雪はだいぶとけ土や木との雪の輪郭が丸みを帯びてきています。
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調査しているケヤキの柱のホゾから明治二十年の墨書きがでてきました。
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おそらく棟梁の字です。その書体から棟梁の人柄や技術の癖が蘇ってきます。
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日がのびて前回よりも遅い時間まで作業ができました。
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5時過ぎてから急に気温が下がりました。また音のない夜がはじまります。
by y-hikage | 2011-02-26 21:57 | 民家の調査 | Comments(0)

浄音寺・浄土真宗寺院本堂の設計(3)

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浄土真宗寺院本堂の工事が進んでいます。内陣の柱が立てられ、折上げ格天井が組み上がりました。八寸の丸柱に大斗(だいと)がのり、枠肘木(わくひじき)の上に巻斗(まきと)が並び、天井長押が水平に走り、折上げ格天井がその上に組まれます。
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亀の尾と蛇骨子と裏板の取り付けが始まりました。
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やはり材料は、節の無いヒノキです。内陣の天井は、外陣よりも格をあげるために格縁の中はヒノキの一枚板ではなく、子組格子が組まれ、その上にヒノキの裏板が張られます。
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外陣の天井はほぼ完成です。仕上がりの美しさに感動している日影さん。
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格天井の中に張られた無垢のヒノキの一枚板。
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       圧巻です。
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折上げ格天井の裏板はヒノキの板を数ミリの薄さに削り曲げています。その裏側で光る工事用の照明の光が板を通して透けて見えます。
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直井さんや大工さんの技術のレベルの高さを熱く語る日影さんです。
by y-hikage | 2011-02-25 16:43 | 浄音寺 | Comments(2)

吉村順三設計の下総中山の家を見てきました。

桜設計集団の安井昇さんの住宅を見学する前に見学してきた吉村順三設計の下総中山の家(東山魁夷邸)について
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下総中山の家(しもふさなかやまのいえ)は1953年建築された日本を代表する日本画家東山魁夷の住宅です。当時、日本美術学校の同級生であった吉村順三に設計を依頼し昭和28年に完成しました。設計時期に決められていた「新築する際の居住面積の制限」から最低限の面積で設計されとても簡素な家でした。
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その後、アトリエを中心に増築がおこなわれ現在の規模になっていますが、増築ごとにすまい方の調整がおこなわれているためバランスの良い間取りが保たれているといわれています。
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アプローチの生垣越しに見える白い切り妻の壁はアトリエの隣に設けられた画庫。
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東側に増築がおこなわれていった住宅部分。杉板張りの外壁が風雨にさらされ風合いが出ています。
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南の明るい庭に面した2階の画室の大きな窓が見えます。この場所を訪ねたのはこれで三度目です。
by y-hikage | 2011-02-24 19:37 | 吉村順三ギャラリー | Comments(0)

桜設計集団の安井昇さんが設計した住宅を見学してきました。

先日の日曜日に北習志野という駅から北東へバスで行ったところで、桜設計集団の安井昇さんが設計した住宅の見学会があり参加してきました。その見学の前に、下総中山の法華経時と吉村順三が設計した日本画家の東山魁夷の住宅を見てきました。
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安井さんが設計した住宅のテーマのひとつがローコストでした。コストを限界まで下げるために家の高さを低く抑えていました。その低さを自分の体で確かめるために見学会に参加しました。家は2階建てで2階の半分は吹き抜けになっていました。吹き抜けにしたのも床面積を減らしコストを下げる工夫です。角に子供が立っているのが見えますか?
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1階の天井の高さは2200㎜。梁下で1900㎜をわずかに超えるだけです。梁は和歌山の山長商店の杉。柱の一部に栗を使用しています。天井材はJパネルを使用していました。
人間の寸法感覚は、人によって大きく異なります。が設計をおこなう者は実際の現場で寸法感覚を養っていくしかありません。今回の安井さん設計の住宅はとても心地よい空間でした。外観もとてもかわいらしく、まちなみにも優しい家でした。
by y-hikage | 2011-02-22 10:40 | 森の中と町の中で | Comments(0)

本日、寺山町の家の現場で建具屋さんとの打合せがありました。

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寺山町の家は、内部の木製建具の製作の段階にはいりました。本日、すまい考房・悠の稲垣さん(中央)と建具職人の栗野さん(右)と日影さん(左)で図面の再確認がおこなわれました。当初の図面通りでいいのか、細部の寸法は適切か、材料の使用方法は適切か、金物の種類に問題はないか、製作方法に無理はないか、住み始めてからのメンテナンスに問題が生じないか・・などなど。かなり細かいところまで踏み込んで話し合います。玄関の障子を除いては、特に複雑な意匠の建具はありませんが、住宅の中での木製建具の存在は重要です(空間的にも機能的にも・・・)。
                  気が抜けません。
by y-hikage | 2011-02-21 19:52 | 寺山町の家 | Comments(0)

寺山町の家の木工事の完了が近づいています。

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寺山町の家の床と天井、造作などの木工事がもうじき完了します。
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その進捗状況にあわせて、仕上げ工事のチェックを行っています。
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寄棟の勾配天井が完成し、2階の内部空間が現れました。
by y-hikage | 2011-02-21 09:21 | 寺山町の家 | Comments(2)

浄音寺・浄土真宗寺院本堂の設計(2)

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エコロジーライフ花 直井建築工房の直井さんからの依頼で、昨年から設計を進めてきた浄土真宗寺院本堂の工事が今年に入り本格的に始まりました。作業場での加工が完了し、現場で外陣の天井が組みあがりつつあります。
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折上げ天井の詳細。下の水平の部材である天井長押に亀の尾がのり、その間に蛇骨子の縦格子連続します。亀の尾の格縁が平天井の格縁に連続し、格天井が構成されます。この格天井の枡の中に無垢の一枚板のヒノキの板が張られます。
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格縁はおよそ500㎜の間隔。みごとな職人の技術です。
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その真正面の立面です。
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外陣と内陣の境の丸柱の組物。大斗(だいと)に枠肘木(わくひじき)がのり、巻斗(まきと)がのり、巻斗が天井長押を支える構成です。着々と工事は進んでいきます。
by y-hikage | 2011-02-19 15:28 | 浄音寺 | Comments(1)

浄音寺・浄土真宗寺院本堂の設計(1)

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エコロジーライフ花 直井建築工房の直井さんからの依頼で、昨年から設計を進めてきた浄土真宗寺院本堂の工事が今年に入り本格的に始まりました。
総ヒノキ造りの折上げ格天井とすることが、設計の大きなテーマ。
今年の1月22日付けの日日日影新聞で紹介させていただきましたが、慈照寺(銀閣寺)東求堂の仏間を設計の参考にしています。
本堂は、コンクリートのビルの中に計画される都合上、天井の高さに制約がありました。折上げ格天井とする場合、天井をかなり高くすることが一般的ですが、今回は3m強しか確保できません。そのため格天井の部材だけではなく、柱の太さ、柱の上の組物まで小さい空間に調和するような部材寸法の比例を探す必要がありました。
様々な過去の事例を調べた結果、室町時代に造られた東求堂に出会いました。東求堂は実物を見たこともあり、空間のスケール感を覚えていたのです。
写真は組物と格天井の格縁(ごうぶち)。
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右側の曲がった部材は、亀の尾(かめのお)と呼ばれるもので折上げ天井部分の格縁(ごうぶち)となるものです。
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折上げ天井部分。細い縦の格子は蛇骨子(じゃほこ)と呼ばれる部材です。その裏の板は、無垢のヒノキを曲げて張っています。
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折上げ天井部分を裏側から見てみます。
これらの仕事は、ひとつひとつ手仕事で造られています。作業場でこれらの部材を目にしたとき、美しいヒノキの材料を集めた直井さんの執念に敬服し、困難な設計図を実現できる直井さんのところの職人の技術の高さに、心の底から敬服しました。
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これから加工するヒノキの柱。作業場で加工された部材がどのような姿で組みあがるかとても楽しみです。
by y-hikage | 2011-02-18 20:03 | 浄音寺 | Comments(0)