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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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カテゴリ:お茶のお稽古( 5 )

朝の茶事に参加することができました。

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6月のはじめ、

お茶の先生から、

730日の火曜日、

「朝の茶事」の稽古をするという

お知らせがはいりました。

「朝の茶事」というものが

どういうものがよくわかりませんでしたが、

参加することにきめました。


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そして一か月ぐらいすぎたころ、

きれいな毛筆で書かれた封書が届きました。

毛筆でいただく手紙はあまり経験がなく、

差出人の住所も名前も記憶にないものでした。

おそるおそる封書を開けたら、

和紙が手折り巻紙になっており、

朝の茶事の招待が

茶事の亭主によって

丁寧に書かれていました。


茶事はまだ一か月も先・・なのに


準備はすでにはじめられている・・・ことに

おどろき、

お招きする側の心が伝わってきました。


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当日の茶事の流れを詳しく書くことは、

まちがいの元になるので詳しくは書けません。

僕はただただ正客のあとを添うように、

茶事の流れについていきました。

茶事の始まりから終わりまで

3時間ぐらいだったと思いますが、

すべてが新鮮なできごとで

楽しい時間でした。

心をこめて造られた自作の懐石料理のおいしさ。

そしてこの日のために

精一杯考えつくし選ばれた

お菓子や器の数々。

深く練られた濃茶が

口の中に余韻を残し、

さっぱりとした薄茶が

暑い夏を冷ましてくれるようでもありました。


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広間の床の間に飾られた掛け軸には

「 瀧 」が書かれていました。

この文字は見たことがありました・・・。

見た場所は、

お茶の世界に導いてくれた

一冊の本と一本の映画でした。

「 日日是好日 」

この「 瀧 」という文字が出てくる

シーンを読んでみます。






梅雨明け直後の土曜日だった。朝から30度を越す猛暑になった。お稽古に行く途中、歩道のアスファルトがじりじりと照り返した。

先生の家の玄関に入ったとたん、背中を汗が走り下りた。顔をハンカチで拭きながら、いつものように手前の部屋(寄り付き)の「乱れ箱」に荷物を置き、白いソックスをはいて稽古場に入った。

「こんにちは」

挨拶を終え、床の間に目をやった。

人の背丈ほどある掛け軸がかかっていた。

その長い紙の頭のあたりに、たった一文字、

「 瀧 」

と、太く勢いよく、堂々と書いてあった。

その下はすべて余白・・・。

「 瀧 」の筆の最後をハネず、そのまま余白を一気に、どぉーっと、紙の下まで書き抜いていた。勢いあまって、墨の小さな飛沫が散っていた。

(・・・・!)

一瞬、水しぶきを顔に感じた。

滝壷から、冷気が吹き上がった。

汗に濡れた背中が、スーッとした。

(あー、涼しい)

その時、私の目から、分厚いウロコがポロリと落ちた。

(あっ! 掛け軸って、こういうものなのか!)

難しくてわからないという思い込みが、いっぺんに吹き飛んだ。

文字を頭で読むのではないのだ。絵のように、眺めればいいのだ。

(なぁーんだ)

難しくて、エラそうなものだと思っていたが、こっちの思い込みを外してみれば、なぞなぞに似ていた。

「達筆なのか、ヘタクソなのか」と腹が立った筆文字は、自由自在な遊び心が描いた絵文字だったのだ。

センスと筆一本で、床の間の壁に瀧を出現させ、水しぶきまで体感させてしまう。

(すごい・・・)

先生が、(ねっ)という目をした。

その日から、床の間を見る目が、がらりと変わった。




(森下典子著 「日日是好日」より抜粋)


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by y-hikage | 2019-08-23 14:28 | お茶のお稽古 | Comments(0)

4回目のお茶のお稽古

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716日は、

4回目のお茶のお稽古でした。

前日と前々日は、

新潟県高柳町で

古民家の実測調査がありましたので、

意識と身体が疲れ気味・・・。

きちんとお茶のお稽古が

できるかどうか自信がありませんでした。

朝の9時半に

円覚寺の塔頭である龍隠庵に入り、

まず稽古の準備を

邪魔にならないように手伝います。

稽古がはじると炭点前の見学、

濃茶の客のお稽古。

そして薄茶のお客のお稽古。

その最中、僕の頭の中は

「 盆略手前 」を

きちんとできるかどうかでいっぱいです。

そのせいか客のお稽古では

失敗だらけでした。

お礼の言葉がでてこない・・・。

お茶碗の持ち方をまちがえる・・・。

などなど・・・。

前回から

なにも上達していないことがよくわかりました。


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お茶室の外は雨がふっていました。

雨がふる円覚寺の山は風情がありました。


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客のお稽古は、

見て学ぶお稽古の時間でもあります。

今回の薄茶のお稽古は、

「運び点前(夏)葉蓋」(とよんでいいのか?)。

水指の蓋の替わりに

木の葉を蓋とするものでした。

しかも水指はガラス製でした。


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水屋で準備されている

葉蓋がのったガラスの水指。


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お菓子はお稽古の楽しみのひとつです。


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雨ふる円覚寺の山門・・・。

次回のお稽古では、

なにかひとつでも進歩があることを願って・・・。


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by y-hikage | 2019-07-23 15:27 | お茶のお稽古 | Comments(0)

3回目のお茶のお稽古

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昨日の66日、

3 回目のお茶のお稽古がありました。

午前中は炭手前の見学と

客のお稽古。

午後は盆略手前のお稽古を

2回できました。

盆略手前のお稽古では

茶碗を茶巾(ちゃきん)で拭く

拭き方を何度も間違えました。

茶巾の使い方が次回の課題となりました。

課題といえばすべて課題です。

足の運び方も

何度やっても忘れてしまいます。

それでも知らない世界を学ぶことは

楽しいものです。


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床の間には

アジサイと

八重のドクダミが

飾ってありました。


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広縁に面する建具が

簀戸にかわっていました。

涼し気な空間となりました。

簀戸を通して円覚寺の山が見えます。


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お稽古が終わって片付けをしていたとき、

「日影さんは、お台所はなさるのですか?」と

先生に聞かれました。

最初「お台所」の意味が

わからなかったのですが、

「料理はいたします」と答えたら、

「お水に慣れてらっしゃるのですね」と

先生に言われました。

「お水に慣れる・・・」

なんて清らかな表現なんだろうと思いました。



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by y-hikage | 2019-06-07 13:34 | お茶のお稽古 | Comments(0)

2回目のお茶のお稽古

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昨日は、2回目のお茶のお稽古がありました。


お稽古の場所は、

円覚寺の龍隠庵です。

お稽古は午前9時半からはじまり

午後3時まで・・・。

お昼の間もふくめてずっと正座です。

最初に炭手前を見学しました。

次に濃茶の客のお稽古。

お昼が終わったら、

帛紗(ふくさ)さばきのお稽古、

茶筅とうしと茶碗の拭き方のお稽古。

次に薄茶の客のお稽古。

その次はなんと、

盆略手前を

最初から最後までとおしでお稽古・・・。


人はおとなになると謙遜をふくめて

「なにもわかりません」と言いますが、

お茶のお稽古、

本心からなにもわからないことだらけです。

帛紗さばきにしても

何度やっても覚えられません・・・。

ただ昨日は、

盆略手前を最初から最後まで

お稽古できたのが、

大きな経験になりました。

途中、頭の中が真っ白になりましたが、

お茶のお稽古は本当に楽しいです・・・。


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龍隠庵から円覚寺境内の眺め・・・。


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by y-hikage | 2019-05-10 10:44 | お茶のお稽古 | Comments(0)

はじめてのお茶のお稽古

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今年の1月も終わりの頃、

14年ほど前に設計した鎌倉の

住宅の建主さんから連絡があり、

「お茶に興味がおありのこと、

明日、円覚寺の中にある塔頭で

お茶のお稽古をします。

ご都合がつけばいらっしゃりませんか?」

とのこと・・・。


お茶のお稽古・・・。

円覚寺の塔頭にて・・・。


お茶は昔から興味がありました。

習ってみたいとも思ってきました。

そう思い続けていたら

いつの間にかこの齢になってしまいました。

でもせっかくの建主さんからのお誘い。

そしてお稽古の場所である円覚寺は

日影アトリエから目と鼻の先。


森下典子著の「日日是好日」という本と

その映画への感動も

僕の背中をおしてくれました。


少し時が過ぎ、

3月のとある木曜日の午前中いっぱい、

お稽古の様子を見学させていただき、

4月のとある木曜日に

人生初めての

お茶のお稽古に参加させていただきました。

午前10時ぐらいから

午後3時ぐらいまで・・・。


「はじめてのお茶のお稽古はいかがでした?」

と自分から自分に質問した答えは

「とても楽しかったです!」


建築以外の習い事は生まれてはじめて・・・。

いつまで続くかわかりませんが、

ゆっくりと楽しんでいきたいと思っています・・・。


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お稽古で使われた棗(なつめ)。

「平成」の由来が書かれていました。


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by y-hikage | 2019-04-30 09:52 | お茶のお稽古 | Comments(0)