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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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カテゴリ:ひののあん( 4 )

ひののあんの板塀・交換工事

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「 ひののあん 」は、

1997年に竣工した平屋建ての小さな家です。

深い庇の宝形屋根を

無塗装の板塀が四方を囲んでいるのが特徴です。

築後22年があいだ、

手入れを全くしないままですが、

家本体はほとんど傷みもなく、

むしろ時を経て深い味わいを醸し出しています。

そして家と同じように

無塗装の板塀はなにもせずに

22年が過ぎました・・・。

雨ざらしの板は、

一般的に10年もすれば

木が腐り交換することになります。

ところがひののあんの板塀は

「板塀の奇跡」と言えるほど、

「よくも22年ももってくれた」と

感心するほど腐り具合が少なかったのです。

それでもやはり板塀の

これからの20年を考えて、

思い切って全体的に交換することにしました。

使用する板は杉の節のある1等材、

白木のままだと、

本体の雰囲気と調和しないため、

耐久性も考慮にいれて

エコウッドトリートメントを

塗布しました。

これによって張って間もなく

侘びた表情に変わってくれます。

工事は、

キムラ建設の木村亮介さんと

田中大工店の田中龍一さんに

お願いしました。


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板塀の交換工事が完了した様子・・・。


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22年前、竣工間際の「ひののあん」

板塀は塗装せずに白木のままです。

庭の樹木がほとんどありません。

(撮影:畑拓さん)

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22年前、竣工間際の「ひののあん」

板塀は塗装せずに白木のままです。

庭の樹木がほとんどありません。

(撮影:畑拓さん)


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広縁から庭を眺めます。

平屋建てのひののあんの床面積は22坪です。

その3分の1を広縁が

占めるのではないかと思わせるほど

「広縁のある家」です。


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茶の間から広縁を通して庭を眺めます・・・。


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庭にシャクナゲの花が咲いていました。



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by y-hikage | 2019-04-22 12:17 | ひののあん | Comments(0)

ひののあんの味

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20年前の199710月に竣工した

「 ひののあん 」

敷地の四方を囲む板塀を

全面的に改修することになり、

過去の資料を眺めていました。

ひののあんは、

建築雑誌「住宅建築」に掲載されたのが

19986月号のことでした。

掲載時の解説文を読んでみます。

解説文を書いたのは設計者の日影良孝。

文章表現のつたなさが伝わってきます。

読んでいて冷や汗がでてきます・・・。

 ・ ・ ・ ・

建主と会う前に敷地を見に行った。

つい最近まで畑だったところを区画整理した風景であった。周辺には建売住宅が建てられ、いずれそれらが群として建っていくだろうと容易に想像できた。

僕は、なぜ既存の風景を人の手で区画整理すると乾いた磁場になるのだろうかと不思議に思いながらその場所を離れた。

僕の打合せメモにはこう書かれている。

「閉じていて開いている」

僕はこのメモを書きながら、敷地を外部から閉ざし、外部とは別の空気をつくろうと思ったにちがいない。

そして僕は周囲の乾いた磁場が気になっていた。

10年後の風景は建売住宅に取り囲まれているであろうか。

たとえば都心でビル開発に取り残された古びた日本家屋を思い浮かべた。その古びた日本家屋は、町の潤いであり、人々の記憶である。

今回設計する家を古びたものにするつもりはなかったが、古びてなお味のある家にしたかった。

だから普遍的な住まいとはどんなものなのかという基本的なことが設計のテーマだった。

平屋の方形屋根を無塗装の杉板塀が取り囲む。

最低限の間取り、深い庇が覆う広縁でポカポカと四季を楽しむ。

10年後は庭に植えた木も育ち、周囲から見るとこの敷地はポッカリと浮かぶ森のようになっている。

このようなイメージは、確認こそしていないが建主と共通して持っていたものだと思っている。

 ・ ・ ・ ・

ところで

「ひののあん」は

3人の建築写真家が撮影しています。


〇住宅建築掲載時は、平井弘行氏。

〇彰国社の共著本掲載時は、畑拓氏。

(写真番号1~9)

〇チルチンびと掲載時は、畑亮氏。

(写真番号1017


畑拓さんの写真は、完成間もない時期。

畑亮さんの写真は、完成して数年後の時期。

畑亮さんと畑拓さんには、

30年ぐらいのおつきあい・・・。

長年のあいだ大変お世話になっています。

写真をみると

木の質感や庭の風景の変化がみてとれます。

写真NO.18から22は最近撮った僕の写真です。


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写真NO.1

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写真NO.2

敷地北側に広がる畑は今はなく、

新しい住宅がみっしりと建っています。

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写真NO.3

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写真NO.4

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写真NO.5

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写真NO.6

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写真NO.7

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写真NO.8

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写真NO.9

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写真NO.10

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写真NO.11

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写真NO.12

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写真NO.13

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写真NO.14

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写真NO.15

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写真NO.16

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写真NO.17

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写真NO.18

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写真NO.19

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写真NO.20

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写真NO.21

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写真NO.22

竣工間もない写真に置いてあった

茶の間のちゃぶ台。

20年前と同じように使っていました。

そういえば設計打合せの時も

前の住まいで使っていました。

その時すでにいい味がでていました。

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ひののあんの配置図と平面図

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by y-hikage | 2019-02-01 12:15 | ひののあん | Comments(0)

ひののあんのキンカン

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20年前の1998年に竣工した「ひののあん」

メンテナンスの打合せのために、

昨年の10月末に続き、

今月の128日、

2回目の打合せにでかけました。

打合せの帰り際に庭でとれた

キンカンをいただきました。

皮ごと食べるのが

美味しい食べ方ということで、

皮ごと食べてみました。

甘酸っぱさが

口いっぱいに満たされました。

キンカンを食べたのは

生まれて初めてです。

とても美味しかったです。


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「ひののあん」の庭にはえている

キンカンの木と

キンカンの実


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20年の「ひののあん」

傷みがほとんどありません・・・。

むしろ時間の流れが生みだした

味わいがにじみでていました。


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「ひののあん」は、

敷地の四方を

高さ1650㎜の板塀で囲っています。

この板塀も20年が経過しています。

雨ざらしになっているにもかかわらず、

なんとか持ちこたえてきました。

よく20年も持ちこたえたなあ・・・、

というのが正直な感想です。

今回の打合せは、

この板塀の改修について・・・。


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昨年の10月末の

打合せの帰り際にいただいのは、

庭でとれた柿・・・。

この柿もとても美味しかったです。



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by y-hikage | 2019-01-31 11:20 | ひののあん | Comments(0)

縁側で ほのぼの の家

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「 ひののあん 」

日あたりがよく、風とおしのいい家・・・

という会話がでると

この家を思い出す。

南東にひらいた広縁にすわっていると

冬の季節でもぽかぽかとあたたかく、

とても気持ち良く、

時間がいつも間にか過ぎていく・・・。

22坪の平屋の小さな家。

( ひののあん 1997 )

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by y-hikage | 2016-05-03 10:19 | ひののあん | Comments(0)