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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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カテゴリ:大町の家( 65 )

大町の家のかまどが完成しています。

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大町の家の別棟に建つ

鉄筋コンクリート造の倉庫の中の

かまどが一か月前ぐらいに完成しました。

かまどのデザインと製作は、

奈良県宇陀市の

宮奥左官工業さん・・・。


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古い民家では見たことがありますが、

新築の?かまどを見たのは初めてです。

しかも素晴らしい技術!

左官技術の芸術品を見る思いです・・。

コンクリート打ち放しの内壁にも

見事に調和しています。


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by y-hikage | 2018-06-19 15:20 | 大町の家 | Comments(0)

大町の家の軸回し金物

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前回の英勝寺・軸回し金物の記事でも

書いたように、

比較的大きな門の両開き扉の開閉を

支持する金物を「軸回し金物」といいます。

その軸回し金物は、

二つに分けられ

扉の上端と下端に設置する金物を

「 軸摺金物 」といいい、

その「軸摺金物」を門本体側で受ける金物を

「 軸受け金物 」といいます。

大町の家では、

この金物類を製作するために

原寸図を書きました。

その原寸図を元に金物が製作され、

大町の家の門に取り付けられました。

〇 〇 〇 〇

昔から図面は手で

( シャープペンシルで

トレーシングペーパーに・・)

書いているのですが、

図面の縮尺が原寸に近づくにつれて、

手が実際の素材に近くなってきます。

別の言い方をすると、

実際の素材を自分の手で加工している

イメージに近くなってきます。

そしてまた別の言い方をすると、

その実際の素材から逃げられなくなり

図面という責任が

大きくなってくるような気がします。


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軸回し金物の図面。


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「 軸摺金物 」と

「 軸受け金物 」の原寸図。


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軸回し金物を固定する雲形のケヤキの図面。


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軸回し金物を固定する雲形のケヤキの原寸図。


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軸回し金物を固定された雲形のケヤキの部材。


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扉下の軸受け金物は柱脚の礎石に固定しました。


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図面をもとに製作された

「 軸摺金物 」


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大町の家の正門は銅板の一文字葺きを施工中です。


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前回現場に行ったときよりも

銅板の一文字葺きの施工が進んでいました。


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南庭に面する

中門の木工事ももうじき完了しそうです。


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by y-hikage | 2018-06-18 12:46 | 大町の家 | Comments(0)

大町の家・門の建築過程

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大町の家の門は、

屋根の銅板葺きと棟の瓦工事、

足元の石張りを残すのみとなりました。

苦労を重ねた屋根のフォルムも

無事かたちになりました。

門の建築の過程を

順を追って写真にしてみました。


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門の建て方の様子・・・。

工事が雨の影響を受けないために

仮設の素屋根をかけています。


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屋根下地が完了。

下地を斜めに張っているのは、

屋根の水平構面を確保するため。


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かたちの方向性が決まるまで、

苦労に苦労を重ねた屋根の箕甲。

完成した屋根の箕甲のかたち。


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屋根の防水紙が張られました。

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銅板の一文字葺きがはじまりました。

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大町の家の門・現在の姿・・・。



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by y-hikage | 2018-06-11 12:26 | 大町の家 | Comments(0)

門の仮組

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昨日、大町の家の正門の仮組を確認するために

静岡県沼津市の平成建設に行きました。

様々な試行錯誤の上に

決定した屋根のフォルム・・・。

この屋根下地の上に銅板が葺かれます。

棟はいぶし瓦です。

右側の新規の塀は、

古い袖塀の意匠をヒノキで

完璧に引用しています。

古いほうの正門は総ケヤキで、

最終的に古色塗りで統一します。

仮組の確認が完了したので、

一旦全解体し

鎌倉の現場で正式に組み上げます。


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by y-hikage | 2018-05-08 12:12 | 大町の家 | Comments(0)

大町の家の門の屋根

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大町の家の正門は、

福井県に建っていた門を移築する計画です。

解体前の門は瓦葺でしたが、

銅板の一文字葺きに変更し

棟を瓦とする設計にしました。

この場合、

屋根の軒付(軒先)の意匠が

重要になることが、

設計を進めていくうちにわかってきました。

そしてわかってきたと同時に、

設計が非常に難しいこともわかってきました。

意匠的な目標は、鎌倉に建つ

本覚寺の手水舎の屋根ですが

なかなかその域に

到達することができません。

そこである程度図面を書きながら、

実物の門の屋根に

仮設で原寸の軒付のかたちを

実際に設置し検討することにしました。

設置してははずして、

作り直しては設置し・・・、

その作業を大工さんと進めています。

銅板の屋根の棟には鬼瓦がのるため、

鬼瓦とのバランスも重要で、

瓦と銅板葺きの工事を担当していただく、

静岡県藤枝市の渡邊商店さんに

実物大の鬼瓦の模型を

屋根にのせていただき検討しています。


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移築する門には

両脇に袖塀がついています。

中央の柱の上に乗る

冠木(かぶき)と呼ばれる桁に

門の屋根がのります。


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設計の参考のために

門だけが掲載されている本を買いました。

暗中模索の現在、

頼れるものはなんでも頼ります。


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袖塀を修理している大工さん。

傷んでいる土台などを新しい材料に変更します。


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原寸の軒付を設置した門の屋根・・・。

軒付の高さや

反り具合・箕甲のバランスなどを見ながら、

美しいかたちになるまで

繰り返し造ります・・・。


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やっと美しいかたちが見えてきましたが、

鬼瓦をのせたところ、

そのとりあいが悪く再度造り直しです。


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鬼瓦の模型をのせる渡邊商店の渡邊さん。


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屋根のかたちが決まるまでもう一息です。

屋根のかたちが決まったら、

垂木まですべて解体し現場で組みなおします。



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大町の家の現場では、

造園工事が進行中です・・・。





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by y-hikage | 2018-04-19 11:39 | 大町の家 | Comments(0)

大町の家の手漉き和紙

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鎌倉の大町の家の障子の紙は、

建主さんのこだわりで

福井県の越前和紙が張られました。

この大町の家のための

職人さんが漉いてくれた手漉き和紙です。

既製品の障子紙では得られない

職人の伝統技術が

うみだす柔らかい光が

空間に深みを与えてくれました。



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by y-hikage | 2018-04-17 16:10 | 大町の家 | Comments(0)

大町の家のかまど

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大町の家の別棟に建つ

鉄筋コンクリート造の倉庫には、

料理を煮炊きするかまどが造られます。

そのかまどのデザインと製作は、

奈良県宇陀市の

宮奥左官工業さんがおこないます。

4月に入って

わざわざ奈良県から

鎌倉に来て製作をはじめています。


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模型写真の右上の小さな別棟が倉庫で、

この中にかまどが設けられます。


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かまどの製作は、

宮岡さんと

宮岡さんと旧知の仲の

茨城県古河市の

左官職人・白石さんがおこなっていました。

白石さんには以前、

僕の設計の住宅で漆喰などを

塗っていただいたことがあります。

大町の家の現場で

まさか再会できるとは

思ってもみませんでした。


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かまどを造っているのを見たのは初めてです。

全体のかたちを塗り上げて、

しばらく時間をおいて乾燥してから、

仕上げるとのことです。

完成が楽しみです。


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by y-hikage | 2018-04-06 11:25 | 大町の家 | Comments(0)

大町の家の現在・その2

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大町の家は、

前回の記事から変わらず

建具の製作が進められています。

現場の様子を一部モノクロの写真で

表現してみました。

全体的に谷崎潤一郎の

陰翳礼讃の世界に近づきました・・・。


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by y-hikage | 2018-04-05 17:12 | 大町の家 | Comments(0)

大町の家の現在・その1

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大町の家は、

木工事を含めて8割方完成し、

現在、

木製建具の製作と設置が進められています。

木製建具の図面は、

先日まで書き続け

おそらく書いていない

建具の図面はないかと思われます。

なにしろ建具の数が多く、

外部の格子戸が104か所、

網戸が104か所、

ガラス戸を含む

内外の木製建具が106か所、

障子が31か所ありますので、

( 本数ではなくか所数 )

書き忘れがあるかどうかさえも

わからなくなります。

現在、

正門の着工が急がされておりますが、

僕の門の図面をもとに

山辺構造設計事務所の鈴木さんが

構造検討を進めているところです・・・。



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by y-hikage | 2018-03-20 10:46 | 大町の家 | Comments(0)

大町の家・門の実測 その4・・箕甲をみつけました。

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大町の家の門の屋根の見本となる

箕甲のついた屋根の実例を探していたら、

思わぬ場所でイメージにあった実例を

みつけることができました。

その場所とは

鎌倉駅近くの本覚寺の境内・・・。

( いつも大町の家の現場に行くときに

決まって通る境内です・・・ )

本覚寺の境内に建つ

手水舎(ちょうずや)の屋根は、

大町の家の門の屋根の意匠そのものでした。

銅板一文字葺きで棟を瓦としています。

大きさのちがいはありますが、

全体の比例が似ているようにも思いました。

しかもこの本覚寺は

建主さんの菩提寺です。

なにかの御縁を感じました・・・。


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大町の家の門の図面を完成させました・・・。

屋根の反りの表現は

まだ図面に反映させていません。

屋根は銅板一文字葺きとし、

軒先は折下げ唐草としています。

棟はいぶし瓦としています。

門と左右の袖塀は移築となり、

三寸五分勾配に配置された新しい塀は、

移築する袖塀の意匠を

そのまま継承することにしました。

上の図面は正面図・・・。


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新しい塀の立面図


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断面・立面図


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平面図


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屋根伏図


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門の天井伏図

〇〇 〇〇  〇

日本建築では天井伏図が

建築を解く重要な図面となります。


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袖塀の天井伏図・・・。

〇〇 〇〇  〇 〇

門の設計は新しい挑戦です。

知らないことに挑戦することで、

疑問の世界が広がります。

それは建築の視野が広がることを

意味するのでわくわくしてきます。



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by y-hikage | 2018-03-12 15:24 | 大町の家 | Comments(0)