本日、「鎌倉の大屋根」に行ってまいりました。
先日の強風で瓦屋根の一部が破損したため、現場の状況を確認するためです。敷地内の書庫、「宝蓮寺文庫」を施工していただいた風基建設の小倉さんと瓦屋さんと共に現場に行きました。
「鎌倉の大屋根」は1989年に完成した僕の処女作です。早いもので築23年経過しています。この23年間の間に、何度となく足を運んでいます。
なぜか、いつ行っても心落ち着くのです。
20代の時の、はじめての作品だからでしょうか。
迷いなく、力強ささえも感じます。
著名な作家の家であるために、蔵書は膨大な量となり、母屋の中の書庫だけでは足りず、
ついに敷地内の離れに書庫を建築しました。
「宝蓮寺文庫」と命名され2006年に完成しました。所沢の古い蔵を移築したものです。
この書庫が完成した時に、この書庫があって家が完成したんだ。と思った自分が不思議でした。

瓦屋さんが屋根に上がって点検しています。

築23年の母屋「鎌倉の大屋根」。23年前とほとんど変化がありません。

離れに建つ書庫「宝蓮寺文庫」。
強い西風を受け、外壁の塗装がはがれてきています。そろそろ塗り直しの時期かもしれません。

竹林から全景を見ます。
ここに居ると、時間が止まっているような錯覚におちいります。