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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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2018年 10月 30日 ( 1 )

朝香宮邸の建築・その2

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現在、

東京都庭園美術館として

運営されている建築は、

1933年(昭和8年)に

朝香宮鳩彦王の住居として

建てられたものです。

「アール・デコの館」と評されていますが、

外観はとてもシンプルで、

装飾を排した

モダニズム建築のようにも見えます。

単調なパラペットの線が一筋走り、

右上には、

ベイウィンドウが弓形にふくらみ、

左上には、

バルコニーが四角く張り出しているだけです。


東京都庭園美術館として

開館したのは1983年です。

2011年に大規模改修がおこなわれ、

庭園をのぞむ空間に

ショップやカフェを備えた

ホワイトキューブのギャラリーが

増築されました。

大規模改修の前は

何度となく足を運びましたが、

改修後に訪れたのは

今年の5月がはじめてでした。


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テラスの独立柱の列柱。

この柱の角にほどこされた

カドカドの面の意匠に注目・・・。

日本の意匠では、

この面のかたちを

「几帳面(きちょうめん)」とよび、

面のなかで最も格式の高い

かたちとされています。

外観には室内の意匠を

予感させる部分がほとんどありませんが、

この独立柱の「几帳面」のみが

室内のアール・デコを

予感させていると僕は思っています。


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最上階・ウィンターガーデンの

ガラス張りの意匠は、

バウハウスのデザインと共通しています。

バウハウスは

1919年にドイツに開校された

美術と建築に関する

総合的な教育をおこなった学校で

1933年にナチスによって閉校されます。

そう・・・1933年は

朝香宮邸が竣工した年にあたります。

この朝香宮邸を設計するにあたり

バウハウスのデザインを

一部取り入れたとしても

不思議ではありません。

これもまた、あくまでも僕の持論ですが・・・。


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次回

朝香宮邸の建築・その3

に続く・・・。



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by y-hikage | 2018-10-30 12:03 | 建築巡礼 | Comments(0)