



目黒区大岡山の
東京工業大学の正門すぐに、
東京工業大学博物館・百年記念館
が建っています。
設計は篠原一男。
今から31年前の1987年の竣工です。
上の写真は
施設内に置かれていた冊子の表紙です。
大岡山の古い駅舎の背後に
百年記念館が
宇宙船かロボットのように
目を光らせています。
31年前といえば知人たちと
世田谷区奥沢に事務所を設立したころと
ちょうど重なります。
大岡山は近所なので完成間際の百年記念館を
見学に行ったことを覚えています。
その後、恵比寿で新しい事務所をつくり、
21年前に目黒区緑ヶ丘に
日影アトリエを設立し、
世田谷区奥沢(といってもほとんど自由が丘)に
事務所を引っ越しました。
そして5年前に北鎌倉に移転・・・。
というわけで、
大岡山の東京工業大学のキャンパスは、
なじみの場所なのです。
春の桜の季節は、キャンパス内が
周辺の住民たちの花見の場所にかわり、
宴会がおこなわれていました。
もちろん日影アトリエも
ワインを飲みながら
賑やかな風景を眺めていました。
※※※
百年記念館に今回あらためて入ってみたら、
3階に篠原一男の作品模型が
展示してありました。
そしてまた地下1階には、
谷口吉郎と清家清の作品模型が
展示してありました。
入館は自由です。
もしかしたらこの博物館を
知る人は少ないかもしれません。

東京工業大学博物館・百年記念館
1987年竣工:設計・篠原一男

から傘の家
1962年竣工:設計・篠原一男

谷川さんの住宅
1972年竣工:設計・篠原一男
(詩人・谷川俊太郎の住宅として設計)

愛鷹の住宅
1977年竣工:設計・篠原一男

上原通りの住宅
1977年竣工:設計・篠原一男

九州工業大学記念講堂・事務棟
1960年竣工:設計・清家清

九州工業大学記念講堂
1960年竣工:設計・清家清

九州工業大学事務棟
1960年竣工:設計・清家清

東京工業大学水力実験室
1932年竣工:設計・谷口吉郎
谷口吉郎の代表作のひとつ。
バウハウスのデザインを
思わせる洗練されたプロポーション。
かつてキャンパス内を
探しまわりましたが見つかりませんでした。

同、東京工業大学水力実験室
1932年竣工:設計・谷口吉郎

同、東京工業大学水力実験室
1932年竣工:設計・谷口吉郎

東京工業大学創立70周年記念講堂
1958年竣工:設計・谷口吉郎

同、東京工業大学創立70周年記念講堂
1958年竣工:設計・谷口吉郎

同、東京工業大学創立70周年記念講堂
1958年竣工:設計・谷口吉郎
この建築は谷口吉郎の作品の中で
特に好きな建築です。
したがって
東京工業大学大岡山キャンパスの
建築群の中で一番好きな建築です・・・。
※※※
次回、
東京工業大学の建築・その3に続く・・・
