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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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2018年 05月 31日 ( 2 )

土浦亀城自邸

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前回の記事である

「広瀬鎌二の上小沢邸」から

直線距離にして

およそ1㎞離れたところに

「 土浦亀城自邸 」が建っています。

土浦亀城自邸は、

「 屋根のない白い箱から

バルコニーが飛び出た家 」

という印象は建築写真からのものでした。

実際に見た土浦亀城自邸は

その印象から

大きく外れることはありませんでした。

しかしながらこの家こそ

空間体験が必要な気がします。

室内の明るい立体構成は、

ル・コルビジェの

ラ・ロシュ=ジャンヌレ邸を

想起させ楽しそうです・・・。

建築書の解説では

土浦亀城の師である

フランク・ロイド・ライトの影響を

色濃く受けている。

と書かれていますが・・・。


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この家は土浦亀城(18971996)が、

1935年に自邸として

設計し最晩年までを過ごした住宅です。


文化遺産としてのモダニズム建築

DOCOMOMO百選


に選ばれている建築のひとつです。


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by y-hikage | 2018-05-31 16:21 | 建築巡礼 | Comments(0)

広瀬鎌二の上小沢邸

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上大崎の家の設計中の時だから、

たしか18年ぐらい前だったと思います。

建主さんに

「近くに面白い家があるから見てみない?」

と言われて、

いつも建築に興味が尽きない僕は

「ぜひ見てみたいです!」と答えると、

すぐに車でその面白い家に連れて行かれました。


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その家は、

150坪はあると思われる大きな敷地に、

平屋建ての家と

吹きさらしの車庫が建っていました。

その佇まいは

「抽象」「ミニマム」という言葉を

絵に描いたような空気感を放っていました。

たしかその時は道路に面する塀はなく、

全景が手に取るように見ることができました。


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見学した時は、

設計した人物はわからなく

僕にとって謎の建築のままでした。

しかも車で連れて行かれたので、

どこの場所に建っていたかさえも

不明のままとなりました。

その後、建築雑誌で

そのミニマムな住宅は

「上小沢邸」と言われる住宅で、

設計が広瀬鎌二ということを知りました。

雑誌で見る上小沢邸は、

外観以上に

「抽象」「ミニマム」という言葉を

絵に描いたような内部空間が

創られていました。


もう一度、見てみたい外観だけでも・・・。


という思いがずっと頭の片隅に残っていて、

最近なにかのきっかけで

上小沢邸の場所を特定することができ、

先週の週末、

打合せのため東京に行くついでに

見学にいきました。


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「上小沢邸」は、

1959年、広瀬鎌二の設計によって建てられた

夫婦二人のための住宅です。

コンクリートブロック造平屋建て、

床面積が13.5坪という小さな住宅です。

完成ししばらく生活し

1974年から神保哲夫氏によって

改修設計が行われ続け、

2004年に離れの茶室が建築されました。

雑誌に掲載された内部空間の写真には、

モノというモノがひとつもなく、

撮影ために片づけられた様子もなく、

生活そのものが

「抽象」「ミニマム」という言葉を

絵に描いたようでした。

建築雑誌「住宅建築200503号」の記事の中で、

上小沢氏の奥様が

このようなことを話しています。


「 物を捨てる以上に気持ちを捨てる 」

「 常識に束縛されていたら

  広瀬先生の家に住めないと思います 」


と・・・。


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by y-hikage | 2018-05-31 11:42 | 建築巡礼 | Comments(0)