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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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2018年 03月 09日 ( 1 )

大町の家・門の実測 その3・・事例を探して

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大町の家の門を設計しているせいか、

最近、町を歩いていると

門ばかりが気になります。

特に屋根が

箕甲(みのこう)になっている門が・・・。


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建築の辞書には

「 箕甲 」についてこう書かれています。


入母屋造り、切妻造りの反り屋根において、破風(はふ)の登り軒付けの上端から平流れの部分との間にある曲面の部分、道具の箕の甲の部分の形状に似ているのでこの名がある。

民家では同じ部分を「甲」、「ほっぺた」、「たしわけ」ともいう。

(建築大辞典・第2版・彰国社より)


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今までこれだけ大きな門の

設計の経験はありません。

ましてや箕の甲の意匠など

取り入れたこともありません。

箕の甲の意匠を本質的に好きでないのか、

視線にもあまり

入ってこなかったように思います。

製図室の本棚を探しても

事例となる資料が少なく、

その数少ない本の中で見つけた

「 藥医門 」という形式の門が

大町の家の門に一番近いかたちでした。

屋根は檜皮葺に箱棟が乗る

銅板屋根としています。

図面に赤く着色した部分が

「 箕甲 」の部分を示します。

近いうちに東京の田町の

建築学会図書館に行って

調べてみようかと思います。

困った時の建築学会図書館です。

北区王子の飛鳥山公園にたつ

晩香廬(ばんこうろ)の調査報告書も

調べてみたいと思っていたので

ちょうどいい機会です・・・。


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追記

過去の作品を整理していたら、

1994年に竣工した

天性院(てんしょういん)という

木更津の寺の庫裏客殿の設計で

玄関の屋根に箕甲の意匠を

取り入れていたのを思い出しました。

懐かしい仕事です。




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by y-hikage | 2018-03-09 07:48 | 大町の家 | Comments(0)