
日本の社寺建築では、
柱と梁・桁は、
「組物(くみもの)」とよばれる手法によって
接合されるのが一般的です。
柱の上にあって梁と桁を支持するので、
同時に梁と桁の上にのっている
小屋組を支えることにもなります。
さらに組物は、
小屋組の垂木を支える支点としての桁を
建物の柱よりも外に持ち出すことにより、
屋根の軒の出を深くする働きを
果たすことになります。
このような構造的役割が組物にありますが、
奈良時代などの古い時期の建築では、
構造的な役割が大きかったのですが、
時代が下がって平安時代以降になると、
建築全体の構造が発展して、
組物が装飾としての意味が大きくなってきます。

組物の形は、
枡(マス)という部材と
(枡(マス)や斗(マス)とも書きます)、
肘木(ひじき)という人間の肘の形に似た
部材を組み合わせたものです。
組物を斗栱(ときょう)というのは、
漢字で斗が枡、栱が肘木のことだからです。
◇
組物には柱との関係でみると
「和様」「大仏様」「禅宗様」の
三つのタイプがあります。

1・和様
柱の上だけに組物がある。

2・大仏様
柱の上だけでなく柱の中ほどにもある。

3・禅宗様
柱の上だけでなく、柱と柱の間にもある。
◇
代表的な組物の種類は、
大斗肘木(だいとひじき)・
平三斗(ひらみつと)・
出三斗(でみつと)・
出組(でぐみ)
があります。


大斗肘木

2・平三斗
大斗の上に肘木をのせて、
さらに枡(巻斗・まきと)を
三つ並べて桁を受けるもの。

平三斗

3・出三斗
桁と交差する梁を受けるために
肘木を柱上で十字形に交差させて
桁と虹梁(上に反った梁)を支えるもの。

4・出組
出三斗の建物の外から見て
前面点前に飛び出した肘木の先の枡に
さらに肘木を桁行方向にのせ、
枡三つで支えるもの。
この際重要なことは、
柱筋からみて垂木を支える
桁(丸桁・がぎょう)が
肘木の半分だけ手前に出たということです。
垂木を支える支点がせり出したことで
屋根の軒の出が深くなり、
組物の効用を見ることができます。

肘木のせり出しを「一手(ひとて)」と数えて、
せり出した部分を「手先(てさき)」と言います。
以下、同じように枡に肘木を積み上げてせり出し、
「二手先(にてさき)」
「三手先(さんてさき)」と
組物は順次複雑になっていきます。

二手先

三手先
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