
常盤台写真場は、
現在の板橋区常盤台に
1937年(昭和12年)に
建てられた写真館です。
スラントといわれる
自然採光のしくみをもっており、
照明設備の発達していない時期の
特徴をよく表わしています。
建物は木造2階建てで、
外壁をリシン仕上げとしています。
外観は、全体的に左右非対称の構成で、
交差点に面した角の部分を搭状に高くしています。
このように水平線と角部の
垂直線の対比を強調するデザインは、
戦前期の都市建築に流行したものです。
総体的に開口部が多く、
特に北側立面は大部分が
スリガラス窓で占められており、
写真館の特徴を
外から見ても感じとることができます。
玄関から内部に入ると、
玄関ホールの西側に書生室があります。
その北側、つまり建物北西角の
塔状の部分にあたる箇所は
以前の押入があたります。

2階への階段を上がると、
高い天井と広々とした空間、
豊富な自然光などが
印象的な写真場(スタジオ)があります。
階段室に面した腰壁の円形開口、
棚板端部の半円形、
ニッチ風の飾り棚などのデザインは、
写真撮影の背景としての機能を
意識したものと思われます。
屋根勾配がそのまま天井の傾斜となり、
北側に大きなトップライトを設けています。
また北側には
大きなスリガラス窓をとっていますが、
これはムラのない自然光を
取り入れるためで、
画家や写真家などのアトリエに
しばしば用いられる手法です。


ホール南側の応接室は、
天井の太い猿頬縁(さるぼおぶち)が
特徴的です。
六畳の2室は居間と老人室ですが、
とくに後者は、
網代天井、
床の間の櫛型(くしがた)意匠など、
数寄屋風のデザインが特徴的です。
また2室の庭側足下には掃き出し窓が、
食堂との境には回転式のガラス欄間が、
それぞれ設けられています。
これらは、南側下部から入る風を
北側上部に抜くためであり、
夏場の通風にも配慮していることがうかがえます。







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