ブログトップ | ログイン

日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

hikagesun.exblog.jp

逗子市・旧本多邸・その1

逗子市・旧本多邸・その1_c0195909_09465748.jpg



713日の土曜日、


逗子市に建つ


「旧本田邸」を見学に行きました。


逗子市に住みはじめたのは


30年前(1994年)で、


最初の住まいは、久木の借家でした。


(久木中学校のグラウンドに面する借家)


(現在は小坪)


その借家から逗子駅までの道沿いから


ほんの少し山側に入ったところ、


駅から5分もかからない場所に


旧本田邸が建っていました。


いわゆる地元中の地元なのに、


旧本田邸の存在に


今の今まで、


気がつきませんでした。



逗子市・旧本多邸・その1_c0195909_09465216.jpg



この旧本田邸が、


タウンニュース逗子・葉山版


2024719日号の記事に


掲載されていましたので、


そのまま読んでみます。


◇◇◇


逗子市旧本多邸改修済ませ、


地域に披露目


当時の設計図など展示



改修工事を終えた旧本多邸


国登録有形文化財の


旧本多家住宅主屋


(逗子市山の根2の4の17)の


改修工事がこのほど竣工し、


7月13日・14日に


一般に向けた見学会が行われた。


今後は現所有者の


株式会社久米設計が


サテライトオフィスとして利用するほか、


地域活動での活用も検討されている。


旧本多邸は

本多商店(ランプ製造販売)の


本多庄作氏が


久米設計創始者・久米権九郎氏に依頼し、


1939年に建てた


木造2階建てスレート葺の住宅。


久米式耐震木骨構造を用いて


設計した住宅で、


同構造法で現存する建物は、


ほかには日光金谷ホテル別館(1935)と


軽井沢万平ホテルアルプス館(1936)の


2軒のみ。


日本近代における


木造建築の近代化を


考察するうえで重要な建物だという。


同住宅は1986年から

30年以上の間、


空き家状態が続き、本多家では


保存活用するか


売却するかの処分を検討していた。


そうした中、


残されていた当時の設計図や、


本多氏と久米氏が交わした書簡から、


久米式耐震木骨構造の作品と判明し、


2021年に久米設計が買い取り、


保存活用することになった。


22年に国登録有形文化財に登録され、


保存・改修工事が始まった。



構造体の腐食が激しく、

土台の7割を交換。


文化財のため外観を


変更することができず、


梁を入れ替えたりなどの作業は


全て内側から行った。


同社建築担当の渡邊雅子さんによれば、


「残せるものは残す」ようにしたため、


既存の壁の中で


構造補強、耐寒、断熱などを


現在の仕様に合うように


やり替えることが困難だったという。


屋根のスレートの張り直しでは、


建物裏の洞窟に残されていた


当時の材料を再利用した。


見学会に訪れた近所に住む

石渡哲夫さんは


「逗子の誇り。


観光名所のひとつになればいい」


と期待を寄せた。


現在一般開放はしていないが、

今秋の湘南庭園文化祭や


アートフェスティバルなどでの


利用が予定されている。



◇◇◇



逗子市・旧本多邸・その1_c0195909_09464703.jpg



久米設計といえば、


大手の設計事務所です。


比較的規模の大きい建築を手掛ける


設計事務所という印象が強く、


創始者の久米権九郎のことは、


この旧本田邸ではじめて知りました。



◇◇◇


逗子市・旧本多邸


その2に続く・・・。



逗子市・旧本多邸・その1_c0195909_09482843.jpg


by y-hikage | 2024-10-07 09:57 | 建築巡礼 | Comments(0)
<< 逗子市・旧本多邸・その2 北鎌倉駅前の喫茶「門」 >>