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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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Kata.建築工房の「こだいらの家」を 見学させていただきました。

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先日、Kata.建築工房の片岡悦子さんが


設計した「こだいらの家」を


見学させていただきました。



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高校を卒業したあと上京し、


建築を学びはじめたころだったと思います。


何かの建築の本を読んでいて


「マチエール」という言葉にであいました。


この言葉の音の響きが印象にのこり、


好きな空間に出会うと、


「このマチエール好きだな・・・」と


心の中でつぶやく癖がつきました。


今でもこの癖はぬけません・・・。


一般的に、matiere(マチエール)は、


物質あるいは素材という意味のフランス語で、


絵の具や素材の表面の物質的効果が


美的である対象に対していわれます。


特に絵画においては、イメージと並んで


その表現の極めて重要な要素とされ、


絵の表面にできる


「厚み」や「質感」などの


「絵肌」のこととされています。



それではぼくにとってのマチエールとは・・・、


建築の空間が人を包みこんだときの


心地よさ、


気持ちよさ、


肌触り、


手や眼の触感などと思ってきました。


では、


美しいマチエールを感じる住宅は


どのようにして生まれるのか・・・、


それは住まい手(家族)にたいする


愛情ではないかといつも思います。


家族のマチエールと


空間のマチエールが


何気なく調和していること。


Kata.建築工房の片岡悦子さんが設計した


「こだいらの家」を見学しながら、


きれいなマチエールを感じました。



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「こだいらの家」は、


新しい家に住みはじめて、


少しだけ時がながれたころに、


家をたずねてチャイムをならして、


玄関ドアが開いて、


むかえてくれた家族の姿が


家と調和しているような家でした。


もちろん「こだいらの家」の


ご家族とはお会いしたこともありません。


それでもご家族の表情が


なんとなく浮かんできました。


そんな素敵な家でした・・・。



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「こだいらの家」を


見学させていただいた時は、


プロのカメラマンが


竣工写真を撮影していました。


素敵な家具が置かれて、


すぐにでも引っ越しができそうでした。



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北側に設けられた吹き抜けから


食卓に光がそそぎます。



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さまざまな部位の


きめ細かいディテールを見ながら


とても勉強になりました。



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たくさんの本に囲まれて過ごせる書庫空間。



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書斎でお仕事をしている


映像が浮かんできました。



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大工さんの緻密な腕と


センスの良さに驚きました。



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ところで


Kata.建築工房の片岡悦子さんは


日影良孝建築アトリエの初代のスタッフです。



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by y-hikage | 2024-06-13 11:15 | 建築巡礼 | Comments(0)
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