
現在、設計中の
上祖師谷の家の建主さんから、
近くの瀬田4丁目にある、
「旧小坂邸」を見学に行きませんか・・、
と誘われたので、
建主さん家族と見学に行きました。
旧小坂邸は、
国分寺崖線上の
広大な敷地に建っていました。
建物は
主屋・中門及び塀・表門・裏門で構成され、
1938年(昭和13年)に竣工されたそうです。

主屋の前の説明文を読んでみます。
◇◇◇
旧小坂邸は、
衆議院議員などを歴任した
小坂順造(1981~1960)が
別邸として建てたものです。
立地する「国分寺崖線」を
上手く利用した屋敷配置により、
良好な住宅空間を演出しています。
主屋は外観を和風、
内部は各部で趣の異なった
意匠でまとめ、
別邸ならではの個人の趣向を
こらした住宅になっています。
特に玄関部分は
古民家風の意匠をとっており、
大正から昭和初期にかけて
流行した民家風和風住宅を
意識的に取り入れています。
当時の財政界人の生活・文化意識を
良く表しており、
建築史、文化史を知る上で
貴重な遺構です。
また、当時この辺りに多くあった別邸は、
現存するものが他になく、
地域史を知る上でも重要な住宅となっています。
◇◇◇
戦時中は、
日本画家の横山大観も空襲を避けるため、
樹林地の中にあった茶室に
一時期移り住んでいたそうです。


間取りは、
南面して建つ主屋棟を中心に、
西側に応接棟、
東側に台所や浴室などの生活棟、
南東側に渡り廊下を介して内蔵、
その奥に2階建ての寝室棟を建てた
雁行型の配置となっています。
意匠的には、
成城に建つ
「猪俣邸(1967):吉田五十八設計」と
対照的で、
表現に満ちた演出であるように感じました。

玄関土間


書斎



茶室

便所入口

寝室


ベランダ(サンルーム)




内蔵入口・・・。
この建築の中で最も好きな部分でした。
蔵戸は、左官ではなく鉄の扉とし、
シンプルでシャープな意匠としています。

入側(まわり縁)


居間

茶の間


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