ブログトップ | ログイン

日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

hikagesun.exblog.jp

小澤征爾さん

小澤征爾さん_c0195909_11553407.jpg



小澤征爾さんがお亡くなりになりました。


悲しいです・・・。


心よりご冥福をお祈りいたします。


ぼくは、音楽にたいして


まったく知識もなく詳しくもないのですが、


小澤征爾さんが演奏するCD


何枚も聴いてきて、


小澤さんの明るくのびやかな音は好きだし、


これからもずっと聴いていくと思います。


そして村上春樹さんが


小澤さんについて語る言葉や


小澤さんとの対話を読むのが好きでした。


特に


「小澤征爾さんと音楽について話をする」は


何度も読み何度も聴いてきました。


今朝の朝日新聞に


「小澤征爾さんを失って」というタイトルで


村上春樹さんが寄稿していました。


この中で村上春樹さんがこう書かれています。


この寄稿文の全てに感銘を受けましたが、


一部分を読んでみます。


◇◇◇


「そこには過度なメッセージ性もないし、


大げさな身振りもないし、


芸術的耽溺もなく、感情的な強制もない。


そこにあるのは、


小澤征爾という個人の中に確立された


純粋な音楽思念の、


虚飾を排した誠実な発露でしかない。


彼はそれを立体的な音像として、


満席のコンサートホールに


鮮やかに再現することができた。


作家が文体を真摯に追求すればするほど、


文体自体が消えていって見えなくなり、


あとには物語だけが残る・・・


そういうことが小説の世界にはある。


征爾さんの晩年の演奏は、


あるいはそういう熟達の境地に


達していたのではないだろうか。


そんなことができる人は・・・


彼ほどうまく自然にできた人は・・・


他にちょっと思い浮かべられない。」


(朝日新聞朝刊20240211より)


◇◇◇

小澤征爾さんとは、


京都のうどん屋さんで


偶然お会いしたことがあります。


ロームシアター京都の


近くの大明神總本舗で・・・。


20173月のことでした。


お店の中で偶然お見かけして、


腰がぬけるほど驚き、


足を震わせながらサインをお願いしました。


快くサインに応じてくれたときのことを


一生忘れることができません。



小澤征爾さん_c0195909_11552702.jpg




小澤征爾さん_c0195909_11552292.jpg




小澤征爾さん_c0195909_11551662.jpg




小澤征爾さん_c0195909_11545218.jpg




小澤征爾さん_c0195909_11544876.jpg




小澤征爾さん_c0195909_11560251.jpg

by y-hikage | 2024-02-11 12:01 | 日影アトリエの本棚 | Comments(0)
<< 逃げたい確定申告作業 建築模型から見る杉並のデザイン... >>