鎌倉市の扇ガ谷にある
浄土宗寺院・英勝寺は、
鎌倉唯一の尼寺です。
創建は1636年(寛永13年)で
太田道灌公の五代の子孫である
英勝院尼(徳川家康の夫人)によって
道灌の屋敷跡に建てられた寺院です。
境内は、
仏殿・
山門・
鐘楼・
祠堂(しどう)・
祠堂門(唐門)
で構成され、
これら建造物は2013年に
国の重要文化財に指定されています。
前にも書きましたが、
神奈川県内の国宝建造物は、
北鎌倉の円覚寺舎利殿、1棟だけですが
2棟目はこの英勝寺が
ふさわしいのではないかと
個人的に考えています。
さて英勝寺の書院ですが、
仏殿と庫裏の間の通路を東に向かい、
石垣積北端の石階段を上がって
北に折れ、さらに宝蔵前を東に折れると
玄関前に至ります。
書院の建築年代は
明らかではありませんが、
おそらく関東大震災により
旧建物が倒壊した後に
再建されたものであろうと推測されています。
書院背面には茶室に連絡しています。
この茶室「白雲軒」は
1966年(昭和41年)に建築されたものです。
◇◇◇
今まで何度か日日日影新聞で
英勝寺について記事にしてきましたが、
あえてまた英勝寺の書院を記事にするのは、
重要な訳がありました。
来たる1月28日の日曜日に
この書院にてお茶会が開かれます。
ぼくもお手伝いで参加することになっており、
建築的な予習をしてみたいと思いました。
写真左が茶室「白雲軒」
英勝寺境内配置図
書院は図面の中央上に位置します。
書院平面図
書院正面まわり縁外観
玄関正面
お茶会で内部空間の見学が楽しみです。
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