一般社団法人「木和堂」が主催する
「鎌倉みんなのけんちく学校・2022」の
第8回目は最終回「茶室を組立てよう」
講師は、
大工の田中龍一さん(田中大工店)と
木村亮介さん(キムラ建設)です。
12月10日の土曜日、
鎌倉市御成町にある
「面白法人カヤックぼくらの会議棟」に
子どもたちが集まりました。
今回の「茶室を組立てよう」の目的は、
北鎌倉の宝庵にある
茶室「夢窓庵」の骨組みを
実物大の大きさで2棟組み立てること・・・。
今年の生徒6人と
昨年参加してくれた4人の生徒、
合計10人の子どもたちで
2棟の「小さなおうち」を組立てます。
10人の子どもたちは、
東組と西組に分かれて組立てますが、
向かって左側は
東組・芯持ち1等材の
諸戸ヒノキの構造材。
向かって右側は
西組・芯去り上小材の
諸戸ヒノキの構造材です。
最初に進行役の檜山さんから
ガイダンスがおこなわれました。
昨年の子どもたちもいることから、
自己紹介がおこなわれました。
柱の向こうに鎌倉市の
松尾市長のお顔が見えました。
わざわざ見学に来てくれました。
いよいよ組立てスタートです。
まずは東組の足固めが並べられます。
柱を立てて・・・
貫が差し込まれます。
柱に足固めを差し込みます。
足固めに大引を差し込みます。
西組の組み立てもはじまりました。
東組に丸窓が落とし込まれました。
軒桁が運び込まれました。
西組も着々、組み上がっていきます。
東組に軒桁が上がりました。
西組にも軒桁が上がりました。
西組の軒桁は、
中学1年生の女の子が
軒桁をたたき込んでいます。
床が張られはじめました。
床が張られ、子どもたちが、
小さなおうちでくつろいでいます。
廻りぶちが設けられています。
和紙の天井を準備しています。
今回も市松模様の和紙天井を
日影アトリエが製作しました。
昨年は、
桃色の市松と黄色の市松でしたが、
今年は、青色と緑色の市松を
あらたに製作しました。
A4サイズの和紙を7㎜の幅の
のりしろで根気よく張っていきました。
こののりしろは平行定規で線を引きました。
気が遠くなる作業です。
天井がはられ家らしくなりました。
天井がはられた小さなおうちで、
子どもたちが遊んでいます。
前回、子どもたちが土を塗った袖壁が
所定の位置に立てられました。
鼻栓に触れています。
建具職人の新井さんが
障子を入れるところを、
見守る子どもたち。
小さなおうちに障子がはいりました。
完成した小さなおうちの前で記念撮影。
午後からは、
子どもたちの手によって
解体がはじまりました。
和紙の天井がおろされました。
つくる順番の反対に解体されていきます。
ほぼ解体が完了しました。
解体が完了し、ふりかえりを書く子どもたち。
ふりかえりに描かれた小さなおうち・・・。
特徴をよくつかんでいます。
上手です。
第8回のけんちく学校が終了し、
田中さんと木村さんから
コメントをいただきました。
第3回の「森のわざ/製材のわざ」の
講師である、
諸戸林業の笹原さんと
大山材木店の大山さんから、
子どもたちにメッセージが送られました。
一応校長である僕から
コメントと
卒業メダルと
テキストを子どもたちに授与しました。
最後に全員で記念撮影・・・。
◇◇◇
最後の授業が無事終了しました。
今回一番嬉しかったのは、
昨年の子どもたちが手伝いで
参加してくれたことです。
こうして、小さなおうちを中心にして、
子どもたちの輪が広がっていくのが
僕の理想でした。
それが今回実現できて、
心の中でうれし涙をながしました。
第8回目のふりかえりのテキスト。
このテキストを製作しながら、
とてもなつかしく思いました。
6個の卒業メダルはつながって、
仲良し6人組を表現しています。
完成した2棟の小さなおうち。
きちんと袖壁もついています。
諸戸ヒノキの丸窓の木ずりを、
組手什に加工し
鉛筆と色鉛筆で丸・三角・四角の
夢窓庵を表現しています。
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