日影アトリエが自由が丘から
北鎌倉に移転して間もない頃、
鎌倉に住む見知らぬ人が訪ねてきました。
聞くと、
「現在住んでいる和風の家が
ある事情で取り壊すことになりました。
ただそのまま重機で
壊してしまうのはしのびなく、
日影さんに見ていただき、
欲しい部材などがあったら、
もらっていただけませんでしょうか・・・」
とのこと・・・。
後日、その家を見にいったところ、
想像以上の立派な和風住宅でした。
特に座敷まわりの材料は、
ケヤキを中心とした
素晴らしい材料を使ってありました。
全解体の日程まで、
あまり時間がないことから、
自分の手で解体できる材料を選び、
丁寧に部材をはずしました。
はずした箇所は、
床の間まわりの、
地板や違い棚や天井板、
下駄箱の天板。
木製建具や障子もいただきました。
これらの材料で、
特に目が引いたのは、
違い棚を支持する束(つか)でした。
「この材料は何でしょうか・・・?」
と聞いたところ、
「建長寺の山で伐採された木を
製材したものです」とのこと・・・。
ものすごく目が詰んだ
素晴らしい材料でした。
おそらく杉の木・・・。
この建長寺の木を、
手を付けずにずっと保管してきました。
この建長寺の木を、
横浜・山手の家の
床の間に再利用することにしました。
建長寺の木は、
130㎜×130㎜×650㎜あります。
この太さで使うと太すぎるので、
100㎜角に寸法を落として使います。
床の間まわりの材料は、
落掛はスギ、
床柱はクリ、
床框は山桜、
地板と天板はミズメサクラ、
天板を支持する束は建長寺の木です。
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