鎌倉の13棟が終わりました。

8月19日から21日まで

鎌倉芸術館で開催されていた

「観て聴いて体験して

鎌倉文化の魅力大発見！」

「夏休みキッズプログラムスペシャル」が

終わりました。

僕は講師として

「鎌倉の13棟」を担当しました。

鎌倉に残る建築を13棟選び、

立面図に色を塗りながら

建築を子どもたちに学んでもらう

という企画を提案・・・。

建築を漠然と眺めるより、

自分の「手」で色を塗ることで

建築を「自分化」できるのではないか

といういつもの発想からです・・・。

13棟は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に

ちなんだ棟数。

まず20棟候補にあげて、

建物の所有者（管理者）の

許可が得られるかどうか、

そしてまた立面図が入手可能かどうかを

鎌倉芸術館のほうからあたってもらい、

最終的に13棟に絞りこみました。

最初に選んだ候補の建築は以下の通り・・・。

１・円覚寺舎利殿

２・浄智寺山門

３・建長寺三門

４・建長寺法堂

５・鶴岡八幡宮舞殿

６・英勝寺山門

７・永福寺

８・覚園寺薬師堂

９・荏柄天神社拝殿

１０・妙本寺二天門

１１・一条恵観山荘

１２・鎌倉文学館

１３・長谷子ども会館

１４・旧吉屋信子邸

１５・旧華頂宮邸

１６・寸松堂

１７・御成小学校旧講堂

１８・鎌倉文華館

１９・三河屋本店

２０・旧安保小児科医院

社寺から和風・洋風・

和洋折衷・近代建築まで様々です。

で、最終的に選ばれた13棟は、

１・円覚寺舎利殿

２・建長寺三門

３・建長寺法堂

４・英勝寺山門

５・覚園寺薬師堂

６・一条恵観山荘

７・鎌倉文学館

８・長谷子ども会館

９・旧吉屋信子邸

１０・旧華頂宮邸

１１・寸松堂

１２・御成小学校旧講堂

１３・三河屋本店

この13棟の、写真を撮影し、

あるいは所有者（管理者）から

提供いただいた写真を、

パネル化して壁などに展示し、

その下に縮尺200分の１の

立円図と解説文のパネルを張りました

（あるいは置きました）。

子どもたちに色を塗ってもらう立面図は

縮尺100分の１です。

子どもたちに色を塗ってもらう前に、

選んだ13棟について説明しました。

子どもたちが好きな建築を選び、

500色の色鉛筆から好きな色を選び、

子どもたちの自由な発想で

色を塗ってもらいました。

お母さんもお父さんも一緒に色を塗りました。

旧華頂宮邸に色を塗っています。

円覚寺舎利殿に色を塗っています。

建長寺法堂と建長寺三門に色を塗っています。

寸松堂に色を塗っています。

親子で覚園寺山門に色を塗っています。

インターンの高校生も色塗りに参加。

塗っているのは、鎌倉文学館。

色を塗られた寸松堂・・・。

上手に塗れています。

途中、

鎌倉武士たちの練り歩きが乱入してきました。

鎌倉武士にも色を塗ってもらいました。

建長寺三門に色を塗っています。

色が塗られた円覚寺舎利殿。

まるで本物のように渋く塗られています。

色が塗られた旧華頂宮邸。

色が塗られた鎌倉文学館・・・。

大胆な色使いにおどろき！

色が塗られた寸松堂・・・。

陰影をつけたということ・・・。

思ってもみなかった手法におどろき！

色が塗られた建長寺三門・・・。

自由な色彩感覚に圧倒されました。

休憩時間に「茶道体験」に参加し、

お茶を一服いだきました。

お茶の先生は、僕のお茶の先生である

西畑里奈先生です。

◇◇◇

夏休みキッズプログラムスペシャル

「鎌倉の13棟」

子どもたちが自分の世界にはいり、

真剣に色塗りをしている様子を

見ていて楽しかったです。

色塗りが完成し、

「子どもたちが「あー楽しかった！」

と言ってくれたのが嬉しかったです。

◇◇◇

あっという間に終わった「鎌倉の13棟」でしたが、

この準備は想像以上に大変でした。

写真撮影、図面の整理、解説文の検討・・・。

何よりも解説文に苦労しました。

公共の場所で間違ったことは書けない・・・。

日影アトリエの蔵書にない資料は

図書館に行って調べ、

解説内容の裏付けをおこないました。

そしてあらためて知ったのは、

（前からわかっていましたが）

「驚くほど歴史を知らないこと」。

知らないことを知った「鎌倉の13棟でした・・・。