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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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旧 華頂宮邸(鎌倉の13棟)

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旧華頂宮邸は、1929年(昭和4年)、


伏見宮家の分家にあたる


華頂博信侯爵邸として建てられました。


外観のスタイルは、


整然としたハーフティンバーで、


古典的な雰囲気を醸し出しています。


南側に幾何学的なフラン式庭園がひろがり、


建物の端正なたたずまいと相まって、


威厳のある景色を保っています。



旧 華頂宮邸(鎌倉の13棟)_c0195909_10265000.jpg



南側ファサードは厳格に垂直と水平の材で


統一されており、


持ち送り端部の刳形が


わずかに華やかさを醸し出しています。


また南側ファサードの中央は


テラスとなっており、


そのテラスの中央は


円弧型プランに張り出して


手すりが設けられ、


その先が池泉となり、


さらに幾何学的なフランス式庭園へと


つながっています。


屋根は銅板葺きの切り妻屋根で、


いくつか棟が交錯していますが


おおむね単純です。


3階の屋根窓が大棟に設けられて


彩りを添えています。



旧 華頂宮邸(鎌倉の13棟)_c0195909_10264580.jpg



鎌倉には「ビックスリー」と言われる洋館が


3棟あります。


鎌倉文学館(旧前田家別邸)、


古賀邸、


そしてこの旧華頂宮邸。


旧華頂宮邸は、


神奈川県の洋風建築としては、


旧前田家別邸に次ぐ


大規模なものとされています。



旧 華頂宮邸(鎌倉の13棟)_c0195909_10292265.jpg


by y-hikage | 2022-08-15 10:29 | 鎌倉の建築 | Comments(0)
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