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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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寸松堂(鎌倉の13棟)

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寸松堂は、鎌倉彫の店舗併用住宅として


1936年(昭和11年)に建てられました。


1階店舗部分のガラス戸、


ショーウインドーなどに


近代洋風建築の技術が見られますが、


全体としては寺院建築と城郭建築が


合体したような特異な外観が印象的です。



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特異な外観を表しているのは、


まず3階建ての塔です。


この塔は頂部に相輪をのせ、


二重、三重の軒は、二軒の繁垂木を用い、


三斗の出組、花肘木、蟇股といった


細部意匠が見られるなど、


まるで寺院建築の塔婆を思わせます。


しかし窓は、


城郭建築に見られる武者窓であり、


寺院建築と城郭建築が


町家と合体したような建物になっています。


創建当時こそ奇抜な建物で


あったかもしれませんが、


今では由比ガ浜通りの


モニュメントになっています。

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by y-hikage | 2022-08-14 13:38 | 鎌倉の建築 | Comments(0)
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