
7月の11日と12日、
横浜・山手の家に使われる造作材を探しに、
宮城県栗原市の「㈱くりこまくんえん」に
建主さんと工務店の坂口さんとで行きました。
「くりこまくんえん」は、
木材を化学処理せずに
煙と熱で木材を燻煙することで
「くんえん乾燥」し、
そのあとに自然乾燥して材料を製材している
大きな製材所です。
案内は、昔からおつきあいのある
「NPO法人しんりん」の
代表理事である大場隆博さんです。

探したい造作材の材料は
主に和室に使う材料です。
使えそうな材木を
丸太の状態で選ぶことができました。



和室の造作材のほかにも、
魅力的な丸太をみつけることができました。

建主さんに、製材の様子を見ていただきました。


11日の夜は、鳴子の温泉旅館
「旅館 大沼」に宿泊しました。
とてもいい温泉でした。(実は2度目の宿泊・・・)




12日は、安藤邦廣先生が設計した
「鳴子こども園」の工事現場を見学しました。


「鳴子こども園」の見学のあとに、
鳴子の薪ステーション+刻み場に
見学にいきました。

この刻み場で、
安藤邦廣先生に偶然会いました。
右が安藤邦廣先生。
左奥が大場隆博さん。
手前中央が、
工務店の㈱サカエイの坂口浩一さん。

安藤邦廣先生は尊敬する建築家で
親しくさせていただいております。
さっかくなので記念撮影。


最後に、
「サスティナビレッジ鳴子」を
案内いただきました。
◇◇◇
「サスティナビレッジ鳴子」は、
日本ではじめてのCHPによる
地域熱供給のビレッジです。
CHP(熱電併給システム)とは、
自然エネルギー(木質バイオマス)による
冷暖房・給湯のプラントを導入し、
天然バイオマスの
コージェネレーションシステムです。
発電と同時に発生した排熱を利用し、
給湯・暖房などを行う
エネルギー供給システム・
熱電併給システムによって、
熱と電気をつくります。
現在のサスティナビレッジ鳴子には、
集合住宅8戸と
戸建住宅1戸(研修棟)が
建てられており、
CHP等でエネルギーを供給しています。
この日本初めてのプロジェクトは
「VESTA(ウェスタ)プロジェクト」
とよばれているそうです。
◇◇◇
「VESTAプロジェクト」が目指すのは
「共生と循環」。
森が生み出す木々は製材されて材木となります。
ただし、
森で伐採された木が建築材として使われる
「歩留まり率」は、
林野庁の調査では50%から55%
(大場隆博さんによると25%から30%)
程度であると言われています。
「林地残材」として山から搬出されずに
放置される未利用材も多く、
その量は年間で約2000万㎥も
発生しているそうです。
このような問題をとらえ
「VESTAプロジェクト」では
木材を余すことなく利用する
「カスケード利用」を徹底し、
これまで廃棄されていた製材の
残材、おが屑、樹皮、枝葉も
エネルギーとして活用し、
歩留まりを100%にすることを
目指しているそうです。
◇◇◇
そのプロセスとは、
間伐材などの未利用材を
日本製の「木質チップ乾燥コンテナシステム」を
使いその場でチップ化し乾燥させる。
それをドイツ製の
CHP(Combined Heat and POwer)
「熱電供給システム」により
50kwの発電と130kwの熱エネルギーを作り出す。
作った熱エネルギーは敷地内の
サスティナビレッジ鳴子にある
集合住宅や戸建て(研修棟)の
冷暖房に使われる・・・。

CHPプラント
板倉構法で建てられています。


エコアパート「サスティナビレッジ鳴子」
「くりこまくんえん」で
燻煙低温乾燥した木材を使用し、
板倉構法で建てられています。
断熱材に、
ウッドファイバー(木質繊維断熱材)を
使用しています。

研修棟

研修棟には、森林に開放された温泉がありました。
この温泉もCHPで暖められているそうです。
森を眺めながら、
ゆったりと
温泉につかりたくなりました・・・。

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