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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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建築の栄養失調

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国宝建造物・中尊寺金色堂


岩手県平泉町に建つ金色堂は、


1124年、奥州藤原氏の


初代清衡公が極楽浄土を


表現すべく建立したものです。


長い戦で家族を亡くした清衡公は、


失われた命を敵味方関係なく


慰めたいとの思いから、


平泉の地に仏国土


(仏の教えによる平和な理想社会)を


実現しようとしました。


金色堂の装飾に使われた漆の技術は


「秀衡塗」として


今も平泉に息づいているそうです。



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現在の金色堂は、


鉄筋コンクリートの覆堂の中


におさまっていますが、


この建築は前の代の旧覆堂。



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征夷大将軍・坂上田村麻呂が


801年に建立した


達谷巌毘沙門堂


(たっこくのいわやびしゃもんどう)



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奥州市に建つ正法寺(しょうぼうじ)


日本最大級の茅葺屋根とされています。


◇◇◇


岩手県平泉町・奥州市周辺の


建築を採集するための旅の思い出です。


岩手県は僕の故郷です。


昨年から今年にかけて、


新型コロナのために、


建築を採集する旅にでていません。


実家にも帰っていません・・・。


これだけ長い間、建築を見ていないと、


建築の栄養失調に


なっているような気がしてきます。


日帰りでもいいので、


どこかに行きたい気分です。



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by y-hikage | 2021-09-25 15:14 | 建築巡礼 | Comments(0)
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