ブログトップ | ログイン

日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

hikagesun.exblog.jp

広瀬鎌二の「 SH-60 」

広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_17000434.jpg



昨年の11月、


東京田町の建築学会で


「広瀬鎌二展」を見に行ったところ、


広瀬鎌二が設計した


「 SH-60 」がまだ現存していると聞き、


近くまで行く機会があったので


実物を見に行きました。


1962年(昭和37年)に建築され、


60年近く経過していることもあり、


塗装がはげ落ちて


痛みが激しいようにも


見えましたが、


丁寧に補修すれば


まだまだ住めそうな


感じでもありました。


逆にこれだけ大胆な設計でありながら、


よくも60年近くもっていたなあ・・・


というのが印象でした。



展示室の書かれた


説明文を読んでみます。


◇◇◇


「SH-60」


1962年(昭和37年)に竣工。1階建の住宅。床面積約29㎡。

広瀬作品のなかでも著名な住宅。

建築主大塚清六氏の生活スタイルを反映したミニマムな住宅。都市住宅として、景観を切り捨て、空のみ切り取った外部テラスに面して、アトリエが連続的につながる。

構造はピンとラーメンの併用。斜面地に建ち、テラス部はヤジロベエ式のキャンティレバー、居室側は地盤面に載る。

中央の柱とRF階の梁が鉸接(こうせつ)ラーメン構造、その他の柱、梁はピン構造となっている。

空間構成は、外部階段を昇り、アトリエ、台所、寝室、浴室、便所、外部テラスからなる。外部テラスも生活空間として利用される。

また、キャンティレバー下部にガレージが増築(宮脇檀設計)される。


◇◇◇




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16595958.jpg




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16595431.jpg




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16594841.jpg



広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16594353.jpg




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16593682.jpg




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16593141.jpg




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16592788.jpg




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16592240.jpg




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16591893.jpg




広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_16591392.jpg



第3回・「広瀬鎌二建築展SH+」に行きました。 : 日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

広瀬鎌二の「 SH-60 」_c0195909_17041307.jpg


by y-hikage | 2021-02-02 17:06 | 建築巡礼 | Comments(1)
Commented by 更地 at 2022-01-03 12:59 x
最近取り壊された 
<< 今日は立春 ある茶室の図面 >>