北鎌倉駅すぐの円覚寺の総門前には
白鷺池(びゃくろち)という
左右対称の池があります。
昨年ずっと改修工事がおこなわれていて、
途中大きな台風の風で
杉の木が何本か倒れながら、
現在はすっきりとした庭園になっています。
百鷺池の水は
鎌倉街道沿いの小川に
流れ落ちるようになっています。
この小川の護岸整備にともない
池の水の注ぎ口が
ガーゴイルに変わりました。
「ガーゴイル」とは雨水を落とす
雨どいを示しますが、
建築大辞典第2版:彰国社には
こう書かれています。
ガーゴイル(gargoyle):中世建築において、軒先に取り付けられる雨水の落し口。しばしばグロテスクな鳥獣の彫刻として形づくられる。
近代建築で
もっとも有名なガーゴイルは
おそらくル・コルビジェが設計した
ロンシャンの礼拝堂ではないかと思います。
写真は10年以上前に行った時のもの。
ロンシャンは30年前にも行きました。
明け方についたロンシャンの町は深い霧に包まれ、
ロンシャンの礼拝堂の鐘の音が幻想的でした。
この像の鼻のような
ガーゴイルのデザインを見ただけでも、
いかにル・コルビジェは
おちゃめな性格かということがわかります。
円覚寺の白鷺池のガーゴイルは
シンプルな石(おそらく鎌倉石)で
できています。
毎回この前を通るたびに
このガーゴイルに目がいきます。
すっきりと整備された白鷺池の庭園・・・。
個人的にはすっきりと整備される前の、
やや荒れた感じの
白鷺池のほうが好きでした・・・。