初釜でお茶碗が当たりました。
1月5日の初釜では
お食事がすんだあとにくじ引きがありました。
お盆にうえに
先生からの贈り物である
扇子とくじが人数分のせられ、
生徒さんたちが扇子とくじを手に取り
手渡しで隣にまわしていきました。
ほぼ最後の順番で僕も同じように
扇子を手にとりくじを選びました。
くじを広げてみたら「1」と書いてありました。
一番いいお品を示すものでした。
その一番のお品は「お茶碗」でした。
僕のような初心者がはじめての初釜で
お茶碗をいただいて
いいのだろうかと思い、
恐縮する気持ちでいっぱいになりながら
ありがたく頂戴いたしました。
くじ引きの「 1 」
先生からの贈り物である
扇子とくじ引きで当たったお茶碗
説明書きにお茶碗の名前は
「 太公望 」と書かれてありました。
先生がこのお茶碗を選ばれた理由は確か、
令和二年の歌会始のお題が
「望(のぞみ)」であったからと
話していたように思います。
太公望(呂尚・りょしょう)は、
紀元前十一世紀頃の古代、
周の軍師、斉国の始祖です。
ある日、周の文王が狩猟に出ると、
黄河の支流のひとつである
渭水(いすい)のほとりで
釣りをしている呂尚に出会いました。
二人は語り合い、文王は
「吾が太公が待ち望んでいた人物である」
と喜びました。
呂尚は文王に軍師として迎えられ、
太公望と称しました。
呂尚は文王を助け
殷(いん)を滅ぼし
周王朝の成立に貢献しました。
「太公望 茶碗」は
宮内庁「詠進歌」令和二年歌会始のお題
「 望 」をテーマに造られたお茶碗です。
美濃いちい窯・横井清秀氏によるものです。
はじめての初釜・・・。
とても縁起のいい令和二年の初釜となりました。
by y-hikage
| 2020-01-11 10:08
| お茶のお稽古
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