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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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大町の家の竣工写真・その10

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鎌倉の

大町の家の小屋組は、

登梁構造としています。


梁間中央を棟の筋とし、

棟通りの下段に

50㎝角の牛梁を掛け、

上段に60㎝直径の

棟木を掛けています。

(写真で見えませんが・・・)


下段牛梁に

1間間隔で登梁を連続して

掛けています。

(実際は1間以下の箇所もあります)



牛梁や棟木はもちろんのこと、

登梁も古材を一本一本選定しています。

古材が太かったり曲がっているため、

複雑な架構のように見えますが、

1間間隔の登梁構造の上屋と

その上屋をサポートする下屋の配置は、

古来からの構造的な構成を

受け継ぐもので、

いたってシンプルな架構です。


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2階は居間の吹抜けを囲むように、

多目的ホールと二つ寝室

そして納戸が配されています。

古材は福井県の

農村の民家の部材を使用していることから、

床板は、

福井県の美山杉を

床材30㎜に加工したものを張っています。


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実際に室内にはいると

棟木まで見える力強い空間になっています。


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by y-hikage | 2019-11-16 14:49 | 大町の家 | Comments(0)
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