3月16日の土曜日の午後、
皇居内の宮内庁式部職楽部による
雅楽の演奏を鑑賞しました。
演奏された場所は、
皇居の北桔橋門をくぐり
東に歩いてすぐの
宮内庁楽部という建築の中でした。
この宮内庁楽部の隣に
造形色が強い建築が建っています。
「 桃華楽堂 」といわれる音楽堂です。
設計は、建築家・今井兼次(1985--1987)
建築家・今井兼次は、
禄山美術館(1958・長野県安曇野市)、
日本二十六聖人殉教記念館(1962・長野県長崎市)
などを設計した建築家として知られています。
桃華楽堂(楽部音楽堂)は
昭和41(1966)年に完成しました。
桃華楽堂は、
香淳皇后(昭和天皇の皇后)の
還暦を記念して建築され、
香淳皇后の印「 桃 」にちなんで
命名された音楽堂です。
屋根はテッセンの花弁をかたどり、
八枚ある壁面には、
各面とも大きく羽ばたく鳥を中央に、
それぞれ日月星、松竹梅、楽の音を
イメージした図柄が陶片で描かれています。
長崎市の日本二十六聖人殉教記念館は
どちらかというと、
スペインのアントニオ・ガウディ的な
造形色が強烈な建築と比較して、
桃華楽堂は、皇室らしい
品のある意匠としています。
この桃華楽堂を見学したのは2回目、
30年以上も前のことです。
北桔橋門
江戸城の美しい石垣
平川濠の向こう右手に見える建築は、
日建設計・林昌二の設計による
パレスサイドビル
左手に見えるのが谷口吉郎の設計による
東京国立近代美術館
平川濠沿いでみつけた「カンヒザクラ」