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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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73.吉村順三記念ギャラリー「ポカンティコヒルの家」

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今年の1月のとある週末、

吉村順三記念ギャラリーに行きました。

テーマは、

73回「 ポカンティコヒルの家 」


ポカンティコヒルの家は1974年、

ニューヨークの北

およそ40㎞の郊外ポカンティコの丘の上に

建築された

アメリカの企業家であり富豪である

ロックフェラーの住宅です。

東西南北およそ1㎞四方の

広大な敷地の西側に計画されました。

500坪ぐらいの大きな西洋館に住んでいた

ロックフェラーが

「こんどは200坪ぐらいの小さな家を

吉村順三に設計をやらせたい」と言って

設計を依頼した住宅です。

敷地は広大で

見える部分のすべてが

ロックフェラー家の敷地で、

敷地の中に湖がひとつと

フリーウェーが一本と

山が一つと

九ホールのゴルフ場がひとつあり、

それらを2階のリビングから

眺めることができます。

日本の木造住宅の良さを生かした

コンパクトで住みよい住宅をという

ロックフェラーの希望を

簡潔なロの字の平面で実現しています。

各室のプロポーションは

生活に見合ったスケール感を

生みだしています。

地階西側のピロティは

庭を介して周囲の自然環境と

連続しており、

地階と1階をつなぐ中庭から

それを取り囲む諸室へと、

自然が室内まで導いています。

中庭に面したギャラリーや

居間・食堂の間仕切りとなる襖や障子は、

すべて壁内に引き込まれ、

用途に応じた室内空間の

フレキシビリティと同時に、

中庭との一体感と

広大な自然を見おろす眺望を

獲得しています。

データによると

1階と2階をあわせた床面積は

360坪におよびます。

写真をみると

家の巨大さを感じさせないところが

吉村順三のうまさと

言えるのではないかと思いました。

僕は宙に浮いたような

屋根の軒先とバルコニーの

水平線の美しさを

いつもうっとりとした気分で見ています。

置かれている家具のほとんどが

ジョージ中嶋の作品ですが、

吉村順三の空間と

ジョージ中嶋のデザインが

衝突しあっていると

感じるのは僕だけでしょうか・・・。


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by y-hikage | 2019-03-13 10:58 | 吉村順三ギャラリー | Comments(0)
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