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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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葉山の東伏見宮別邸


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葉山町の堀内に建つ

旧東伏見宮別邸という洋館を

見学できるということを知り、

昨年の128日、

「原風景を生かしたまちづくりを

考えるシンポジウム」に参加しました。

主催は

「湘南邸園文化祭連絡協議会(横浜市中区)」と

「原風景を生かすまちづくりの会(逗子市新宿)」

でした。

普段は非公開の洋館である

旧東伏見宮別邸を見学できる貴重な時間。


葉山には

1894年(明治27年)御用邸設置以前から、

有栖川宮、北白川宮が別邸を置かれ、

その後も、

東伏見宮、高松宮、秩父宮が

別邸を置かれましたが、

そのほとんどが失われ、

現存するのは、

シンポジウムの会場となる

東伏見宮別邸のみとなりました。

1914年(大正3年)に竣工。

木造2階建、銅板葺、展望塔屋付きの

洋館建築です。

内部意匠も創建時の様子をとどめており、

家具・照明器具も

多くの数が現存しています。

2階の軒高13.4m、

3階塔屋頂部まで15mという、

住宅建築としては際立つ高さと、

白色の端正な

ドイツ下見張りの外壁が特徴で、

石積みの基礎、平滑な壁面、

鎧戸付きの上げ下げ窓、

寄棟の大屋根などが相まって、

堂々とした風格ある外観を生みだしています。

南面に設けられた車寄せは

幅約3m、奥行き約5.4m、高さ約4mと

極めて規模が大きいものの、

欄間や軒飾りなどに軽快な幾何学装飾を施し、

天井は吹き寄せの格天井とするなど、

繊細で優雅な意匠としています。

総じて外観の意匠は、

簡潔でありながら

風格と華やかさをあわせもち、

海浜に建つ宮家の別邸としての

典雅さを表現しています。

1階には応接室、食堂などを置き、

2階には洋室と和室が配置されています。

富士山や江の島を望む西側には

広いサンルームの塔屋を設けており、

開放感のある空間となっています。


外観も内部空間も白を基調としており、

控えめで端正な意匠で統一されています。

塔屋に登る螺旋階段が

この建築の中で異彩を放っており、

高級な旅客船に設けられた

螺旋階段を思わせます。

高級な旅客船の螺旋階段を

見たことはありませんが、

そんな印象を受けました。


設計は木子幸三郎(きごこうざぶろう)で

宮内省内匠寮(たくみりょう)時代に

委託として設計担当しました。


昭和28年(1953年)頃、

イエズス孝女会修道院に譲渡され、

昭和51年、昭和62年の

二回の改修を経て今日にいたります・・・。


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追記:

塔屋に登る螺旋階段が

この建築の中で異彩を放っており、

高級な旅客船に設けられた

螺旋階段を思わせます・・・。

と書きましたが、

資料を読み直してみると、

東伏見宮別邸の住人である

東伏見宮依仁親王は、

イギリス、フランスに留学した後、

海軍軍人として功績をあげた。

と書いてありました。

もしかしたら舟の中の螺旋階段を思わせる

鉄骨の螺旋階段は

軍艦の中の螺旋階段を

イメージしたものかもしれません・・・。



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by y-hikage | 2019-03-07 17:38 | 建築巡礼 | Comments(0)
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