門扉の補修工事
日影良孝建築アトリエ製図室の
ご近所さんから
門扉の補修の相談を受けました。
何十年も使ってきた門扉はサビが激しく、
開閉も容易にできなくなってしまったとのこと。
現地で門扉を見ると
鉄骨で製作されたもの・・・。
塗装もはがれ
サビている箇所も少なくなく、
丁番も傷み、
扉が歪んでいました。
ハンドルも故障し、
フランス落しはもはや機能を失っていました。
扉の下の土間コンクリートは、
アプローチのコンクリートから
離れ崩れていました。
この門扉の補修について、
二通りの提案をさせていただきました。
ひとつめは、
既存の門扉と似たような
デザインのアルミ製の門扉を選定し、
まったく新しいものと交換すること。
ふたつめは、
既存の門扉を生かし
修理をおこなうこと。
この両方の見積りを
知り合いの工務店にお願いしたところ、
新しい門扉よりも
既存の門扉の修理のほうが
半分ぐらいの金額で済みそうなので、
ご近所さんの意向で、
既存の門扉を修理することになりました。
既存の門扉の様子
既存の門扉の様子
門柱の根元がサビて傷んでいます。
扉の下の土間コンクリートも傷んでいます。
既存の門扉の様子
ハンドルが壊れ、
フランス落しが機能していません。
さていよいよ補修工事の開始。
鉄骨屋さんが
フランス落しを切断しています。
火花が散っています。
鉄骨屋さんが傷んだ丁番を切断しています。
鉄骨屋さんの補修工事が完了しました。
門柱の根元が補修されています。
丁番も新しいものに変えられています。
鉄骨屋さんの補修工事が完了した様子。
予算の関係上、
既存のポストは再利用し、
ポスト周囲を部分補修しました。
新しいフランス落し。
ステンレス製。
ハンドルの代わりに、
ステンレス製のカンヌキにしました。
鉄骨工事のあとは、
塗装工事です。
サビた箇所を丁寧にはがしています。
塗装工事が完了した様子。
新しく塗装された門扉は
見ちがえるように綺麗になりました。
ちょっとした感動をおぼえました。
最後は、
扉の下の土間コンクリートの補修です。
既存の土間コンを解体しています。
新しい土間コンの配筋のために
アンカーの穴を
既存の土間コンに開けています。
土間コンのための配筋工事が完了しました。
現場練りのコンクリートを打設し、
表面を木ゴテで仕上げました。
型枠をはずし、
土間コンクリート工事が完了・・・。
これでご近所さんの
門扉補修工事が完了しました。
日影アトリエは、
鎌倉市の山ノ内という町内にあります。
この町内のご近所さんから
声をかけていただけることは、
とても光栄なことです。
どんな小さな仕事でも、
丁寧な目線と手で
ひとつひとつ創っていけたらと思います。
それが
「 住宅の町医者の役割 」
だと思うこのごろです・・・。
by y-hikage
| 2018-10-26 14:18
| 住み継ぎ・住宅の町医者
|
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