このたび「一般社団法人 住宅医協会」から
「 住宅医 」として認定されました。
「 一般社団法人 住宅医協会 」と
「 住宅医 」について
知らない人がいるかもしれないので、
住宅医協会の資料の中に書かれている
「住宅医協会の設立趣旨」と
「住宅医の必要性」に関する文章を読んでみます。
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〇住宅医協会の設立趣旨
高度経済成長期から循環型社会への転換期である今、住宅においては法律の施行やリフォームが最重点と位置付けられた国の政策など、スクラップアンドビルドによる大量生産から良質なストックの形成へ、という流れに移行しています。
建築のプロはこのような社会の要請に答えられる職能を早急に習得する必要があります。一般社団法人住宅医協会では、その前身団体「住宅医ネットワーク」において、人材育成と調査診断の技術開発に早くから取り組んで参りました。
一方中古住宅の流通の活性化やリノベーションが一般的に認知されるようになりましたが、それに伴う見かけだけの改築・リフォームが溢れることに危惧を抱き、かかりつけの医者のように、患者(=既存住宅及びその施主)の状態をきちんと把握して対処できる人材の育成とその活動の後押しが、適切な既存住宅の改修に必要であることから、「一般社団法人住宅医協会」として法人化し、より組織的に、全国的に支援していくことと致しました。
〇住宅医の必要性
今、既存住宅の現状を把握する調査診断技術を身につけ、さらに改修施工技術に優れた「住宅医」の存在が注目されています。
既存住宅を新築住宅に近い性能に向上させるためには高い知識と技術そして実践力が必要です。
住宅医協会では、このような人材を育成するために、2009年より「住宅医スクール」を開校しています。住宅医スクールでは、英国で学問体系として歴史ある「建築病理学」に基づき、住宅医の育成に努めています。
さらに住宅医協会では、単に知識だけではなく、分析力、技術力、実践力が備わっていると認定した住宅医スクール修了生を「住宅医」として認定しています。
このような住宅医による調査診断・改修が広まり、住宅医が地域で活躍すれば、歴史ある街並みや情緒ある古家がむやみに壊されることなく、設計者が生む不適切な改修工事で、被害をこうむる住まい手も少なくなるでしょう。
すなわち「治す力」を備えた「住宅医」こそ、今、求められている人材なのです。
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上の文章をあらためて読んでみると、
これからの建築設計のありかたが
問われているようで、
身が引き締まります。
今回「 住宅医 」として
認定していただいたので、
更なる技術の向上をめざして、
勉強を重ねていかなくてはならない
という思いが強くなっています。
頑張らなくては・・・・。
住宅医協会のHP内・各地の住宅医
⇒
http://sapj.or.jp/inspect/members/