
夏休み前の8月10日、
稲田堤の家に行きました。
目的は、板塀とフック受け板の工事。
田中棟梁とキムラ建設の木村さんと
三人で訪ねました。
家の現状などを聞きながら
2階に上がってみたら、
なんと驚くことに
ブランコとハンモックが
梁から吊るされていて、
子どもたちが楽しそうに遊んでいました。
まさかの展開でした!!
家が遊具になっていたのです。
小さな子どもがいる
家族の家を設計して
嬉しいことのひとつが
「 家が遊具になる 」こと・・・
なのでとてもうれしかったです。

この日は、
女の子の友達も来ていて、
三人で元気に遊んでいました。


ブランコに大きく揺られながら、
その勢いで片足でスイッチを
ON / OFF
してみせる神業もあるそうです・・・。

ブランコもハンモックも
建主奥さんが作ったとのこと。
本当に驚きました。

1階の畳の上に段ボール敷いて、
cuboro(キュボロ)で遊んでいました。
僕もいっしょに遊んでみましたが
難しくてできませんでした( 笑 )。




さて板塀とフック受け板の設計ですが、
作りやすく・合理的な方法を考えた結果、
板を隙間を開けて柱に固定する
ごくごく当たり前の方法を採用しました。
ただし、
そこに小さな物語性を加えました。
玄関のアプローチに面する
擁壁からの落下防止のための板塀。
玄関土間にコートを
掛けるためフックを固定する板。
土間から居間に上がってすぐ横の壁に、
家族全員のカバンや帽子などを引っかける板。
この一連の流れが
同じ板の意匠で連続するように・・・。
外部と内部を板でつなげるように・・・。
この三枚の図面がその表現を表しています。


下二枚の図面は、
板塀とカバン掛けの関係性を検討するために、
同じ高さで作図し、
板塀も書きこんでいます。

玄関アプローチの板塀。

土間のフックを固定する一枚の板と
居間のカバン掛けの板。

居間のカバン掛けの板・・・。
この日は、家の中の
ブランコとハンモックには
本当におどろきました・・・。
