
台の家とクレーガラス その2

住み継ぎネットワークの
大西さんから頂いた古ガラスを
クレーガラスと名づけました。
そのクレーガラスを北鎌倉「 台の家 」の
オーディオラックの扉に使用しました。
台の家は、大正から昭和初期に流行した
和洋折衷の洋館を新築で造った家です。
1階は洋風のエッセンスで、
2階は和風のエッセンスで
デザインしています。
洋の空間の造作材はラワン材で、
和の空間の造作材は杉を使用しています。
この材料の選定も
当時の使い方に習っています。
洋風のエッセンスを助ける要素は様々ですが、
ガラスを透過する光や
造作材の面の形状も大切な要素です。
台の家では、面取りガラスを多用し、
一部に古ガラスを使用しています。
洋館の窓枠などの造作材の面の形状は、
丸みをおびた銀杏面とすることが多いのですが、
空間が甘くなるため、
台の家では几帳面に似た
「 段々面 」としています。
「 段々面 」は僕が名づけた面の形状ですが、
アールデコの館で日本一美しいと思う
「朝香宮邸(東京都庭園美術館)」の
面の形状に影響を受けています。

「 台の家 」のオーディオラックは
2階の和室に置かれました。
(この場所に置くことを前提に設計しました)
両隣のスピーカーは、
建主さんが昔から愛用していた
「TANNOY Westminster 」と
いうスピーカー・・・です。

オーディオラックが置かれる前の和室。
左手の床の間のような場所に
オーディオラックとスピーカーが置かれました。

スピーカーが置かれた全景。

オーディオラックの近景。
クレーガラスがはめられた扉。
家具全体の材料はラワン材。
扉のつまみは、堀商店のNTN6。
丁番も堀商店のオリーブナックル丁番。
この金物は家の食器棚でも使用しています。
(台の家の金物はすべて堀商店)。

クレーガラスの模様。
このガラスを使用するために
オーディオラックの製作を決意したと
建主さんが話していました。
またこの家の棟梁でもあり、
この家具を製作してくれた
渡辺建築店の渡辺さんも
このガラスを絶賛していました。
独特な光の表情・・・クレーガラス。

台の家で採用した面の形状「 段々面 」を
オーディオラックの天板にも採用しています。

さて2階のオーディオラックと共に、
1階のテレビ台も製作しました。
デザインの基調は、
2階のオーディオラックと同じです。

テレビ台を置く前の居間を
食堂からみたところ・・・。
右のガラスの向こうの壁がテレビ台の場所。

テレビ台の全景。
窓にはめられたステンドガラスは、
僕のスケッチをもとに、
葛籠屋工房の加藤さんが
家の竣工にあわせて製作したもの・・・。

テレビ台近景。

テレビのビデオなどの機器類を
隠すために引き戸を設けています。
引き戸には昨年完成した「みたかの家」で
使用した古ガラスを使用しています。

この写真は、
「朝香宮邸(東京都庭園美術館)」の
ドア枠の段々面。
庭園美術館は2014年に
改修工事が完了しました。
改修工事後まだ一度も行っていないことに、
この記事を書きながら思い出しました。
こんど機会をみつけて行ってみようと思います。
by y-hikage
| 2016-11-21 13:47
| 台の家
|
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