山泰荘の外観

山泰荘・・・
相模湾に面する小さな町。
海岸までも歩いてすぐのところ。
2階の高さまで目線を上げると
海が一望できる場所。
ふりかえると
竹林と山がせまってくる
力強い空気が漂う場所。

背景の山林に調和するように
大屋根で家を包み、
大地に根ざすような
重厚な木造の家・・・。
相模湾を一望できるような断面計画。

登り梁によって大屋根をつくり、
登り梁によって深い軒の出を実現しています。
二階の個室は大屋根から突き上げられた
腰屋根によって海への眺望を開き、
西側には海への展望台として
塔屋(ペントハウス)を設けています。

山泰荘は重厚な母屋にたいして
繊細な草案風の離れが付属しています。
屋根の高さも低く抑えて
地面も近い畳の間としています。
室内は、この敷地に建っていた
明治期の和風海浜別荘の古建具や
造作材を再利用しています。
茶室ではありませんが、
この小さな離れを
「泰庵(たいあん)」とよんでいます。

山泰荘は、
海岸まで徒歩3分程度の場所に
建っています。
海岸に近い敷地は
おおむね風雨の激しいものです。
山泰荘も例外ではなく、
時には激しい海風や横なぐりの雨に
見舞われます。
山泰荘を激しい風雨から守るために、
腰壁は杉板目板押え張りとし、
上部を土佐漆喰鎧仕上げとしています。
土佐漆喰鎧仕上げは、
台風の多い高知で開発された
伝統的な左官工法です。

1階部分の外壁は杉板目板押え張り。
2階部分の外壁は土佐漆喰鎧仕上げ。
一番上の外壁のない空洞部分は、
海を眺めるためのペントハウスになっています。
by y-hikage
| 2016-08-13 12:27
| 山泰荘
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