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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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大町の家と土蔵の実測

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現在、墨付けと刻みがおこなわれている

大町の家は母屋と離れがあり、

離れの外観は伝統的な蔵の意匠としています。

蔵の西側正面には1階と2階に観音扉を

設けることにしています。

一般的な土蔵の観音扉は

竹木舞下地に土壁塗りですが、

大町の家では鉄板で製作することにしています。

扉の製作には相当の時間が必要なので、

まずは施工図を書き始めるため、

蔵の観音扉のミリ単位での詳細が

わかる資料をさがしました。

建築学会図書館に行けば、

文化財修理報告書などがあるだろうと

思っていましたが、詳細寸法まで記入している

図面はありませんでした。

まさか伝統的な納まりを

勘に頼って書くわけにはいかず、

困り果てていたとき、

そういえば18年前に詳細に実測した

埼玉県川越市の宮岡家住宅の実測図と野帳が

日影アトリエの資料室に

あったことを思い出しました・・・。


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大町の家の観音扉の詳細図の下書き。

宮岡家住宅の観音扉の実測図を

参考にして作図しています。

明治期の宮岡家住宅の実測調査をしているときは、

まさか将来、新築で観音扉を

設計するとは思いませんでした。

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大町の家の縮尺1:200の模型。

左が離れの蔵。

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川越の宮岡家住宅の正面。

2階にふたつ並ぶ観音扉が印象的です。

現在の宮岡家住宅は

明治30年に再建されたものです。

日影アトリエによる実測は

1998年(平成10年)におこない、

現場での実測作業は

1か月半ぐらいかけておこない、

実測図の清書の期間を含めると、

たしか全部で3か月ぐらい

かかったような気がします。

(次回の記事で宮岡家住宅の

実測について記事にしようかと思っています・・)

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宮岡家住宅の観音扉の詳細。

(写真は実測時)

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同じく宮岡家住宅の観音扉の詳細。

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宮岡家住宅観音扉の実測図。

正面図

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宮岡家住宅観音扉の実測図。

断面詳細図。

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宮岡家住宅立面図実測図。

実測図は野帳をもとにすべて手書きです。



日影アトリエは3年前に自由が丘から

現在の鎌倉に移転しますが、

移転時に大量の原図やその他写真資料を

岩手の実家に送りました。

宮岡家住宅の原図も

岩手の実家で保管されており、

そのため紹介する図面は

青焼き製本図のコピーです。

不鮮明な図面をおゆるしください・・・。

(次回、「宮岡家住宅の実測」へと続く・・・)

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by y-hikage | 2016-07-28 12:59 | 大町の家 | Comments(0)
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