山泰荘の
造園工事の一期工事が完了しました。
南庭の主木であるザクロの樹は
根の養生の都合上、
秋の植樹になりそうです。
秋の造園工事はザクロの他に、
門まわりの一部に
チゴ笹などを植える予定です。
ザクロの樹は、
5月に林芙美子邸に行ったときに、
ザクロらしいザクロを
林芙美子邸の庭にみつけ、
山泰荘にもこんなふうなザクロが
植えられるのかと・・・
印象深い気持ちで
ザクロの樹にみとれました。
離れの草庵の和室である
「泰庵(たいあん)」の前の風情。
右側の大きな樹は既存樹のサンゴ樹。
下草は、キチジョウ草。
左手前は、マユミ。
「泰庵」の南側の細長い窓辺の樹は、
山取りのツツジ。
南庭の砂利敷きは、
臨時の駐車スペースになります。
砂利敷きから「泰庵」へは、
露地風なしつらえ。
飛び石のまわりには、
オオデマリ や
サツキ や
ツツジ や
センリョウ が
植えられました。
食堂と広縁の前に
据えられた景石(稲田の侘び石)。
景石の前には
ニオイバンマツリが植えられました。
景石のまわりには
スナゴケが張られました。
居間と広縁の前にも
コケ(ハイゴケ)が張られました。
この場所に主木である
ザクロの樹が秋に植えられます。
(コケの間から白い砂のように見えるのは、
土の水分を保つために混ぜられた
小さな小さな軽石)
食堂と広縁から見る南庭の風情・・・。
玄関土間の地窓から見える斜面には、
シバザクラが面で植えられています。
西側の一段上がった竹林の入り口には、
明治43年に建築された
和風海浜別荘に使われていた
木杭を三本立て、
杭の根元には、
ギボウシが植えられ、
杭にはクレマチスのつたを
巻きついています。
西側の山道の擁壁を隠すために、
アプローチ沿いにシラカシが列植され、
下草にキチジョウ草が
植えられています。
アプローチを登り切ったところには、
既存樹のサクラとマツを残し、
コウバイ や
ヤマブキ や
クチナシ や
シャクナゲ や
オタフクナンテン や
アマチャ や
ギボウシ や
ウツキ などが
植えられています。
鳥海石は景石として据えられています。
玄関土間の地窓の前は
ナンテンが植えられています。
ナンテンの花は、
いがいとかわいいです。
手前左の樹は夏ミカン。
右奥はサクランボの樹。
提案させていただいた
夏ミカンもサクランボも大好物です・・・。
特に、夏ミカンの黄色い果樹は、
景色に爽やかな色を添えてくれます。
2階から見る夏ミカンの黄色は、
すごく印象的だと思います。
(9年前に完成した東玉川の家から学んだこと・・・・)
※
今年の夏前の造園工事は、
これでひと段落です・・・。
秋に南庭の主木であるザクロの樹が
植えられるのがとても楽しみです・・・。