職人がつくる木の家ネット2014年6月号に
「手のひらに太陽の家」が特集記事で紹介されました!!。
⇒http://kino-ie.net/interview_411.html
震災直後から現在に至るまでのプロジェクトの概要が、
とてもわかりやすく紹介されています。
ぜひ、お読みください。
※
この記事のために今回インタビューを受け、
今日、アップされたばかりの記事を読んでみて・・・
当時のことが、
梅雨の雨のスクリーンに映画のように映しだされてきます。
あらためて震災後の活動が
僕の心と思考に
深い深い楔のように打たれているんだなあと思い、
そして、いまだに復興の先が見えない東北の沿岸部のことが
頭の中をぐるぐるとまわってきます。
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今回、この木の家ネット2014年6月号の記事を読み、
パソコンの中に保存していた僕のメモを再び紹介することにします。
当時、
MORESKINEの赤い手帳に
僕の「手のひらが」
ひとりでに書いた文章のように読まれます。
当時の心象が蘇ってきます・・・。
「僕の想い・・」
たしか昨年の震災間もない時期に
(「手のひらに太陽の家」のスケッチをするだいぶ前に)
手帳に書いたメモをそのまま書き写します。
このメモは、僕の、家を失った人々への想いと、
家をつくってあげたい想いなんだと、自分の文章を読み返して感じました。
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「居場所をつくる」
人だけでなく、地球に住む生き物には、
必ず自分たちが築いた心地良い居場所があるはずだ。
その居場所で、家族という単位で、食べて、寝て、共に朝をむかえる。
家族という起点があるからこそ、人との交流もできるし、
仕事をすることによって、社会貢献もできる。
その起点となる場所が、家であり、巣であると思う。
誰にも邪魔されずに、家族だけで、ひっそりと眠る場所、
そしてさわやかな朝日をむかえ、
あたたかい太陽の光に満ちた居心地のいい窓辺をつくりたい。
そしてできることなら、その窓辺は土に接していてほしい。
そしてその居場所は、自然の恵みから生まれた材料でつくるべきだ。
自然の恵みから生まれた彼らに、
囲まれていると、フゥーと息が抜ける。
家族だけで寄り添い、フゥーと息が抜ける居場所がほしい。
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しばらくして「手のひらに太陽の家」の名前を
考えた僕の心の中身を書いたメモが
残っていたのでそのまま書き移します。
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人間はひとりでは生きていけないことが、
今回の災害でわかった。
人と人が手をとりあって生きていく。
手と手をつないで生きていく。
つないだ手と手から希望の光が生まれてくることを願って・・・・。
手のひらに太陽の家。
「手のひらに太陽の家」 設計担当 日影良孝
なお、木の家ネットに紹介されている、
手のひらに太陽の家のロゴの原画は、
当時のスタッフだった荒木さんが、
僕のラフを清書したものです(笑!)