先週の週末のこと、
毎回楽しみにしている、
吉村順三記念ギャラリーに行きました。
(これからは鎌倉から上京できる恰好の機会になります!)
さて、展示内容は、
小さな建築展・第38回 ‘47~‘51年の小住宅三題。
この部屋は、おなじみのギャラリー内の応接間。
とても心地よい空間です。

紹介されている住宅は、
田園調布の住宅(田沢邸):1964年
千駄ヶ谷の住宅:1951年
佐倉厚生園の住宅:1951年
の三軒です。

中でも、印象に残ったのは、田園調布の住宅でした。
田園調布の高台からの眺望を生かした
スキップフロアーの住宅です。

敷地の形状に逆らわないように、
平面を、渡り階段によって、わずかに折り曲げ、
斜面の土地の造成を最低限に抑えるために、
懸け造り(ちょっとおおげさですが清水寺のように)
で家を持ち上げています。

南から見ると2階建てですが、北側からみると平屋建てです。
屋根は、材料がなかったせいか、
4寸勾配の杉のへぎ板(割板)張り、
外壁の一部に杉皮を張っているのが特徴的です。

この住宅はとても勉強になりました。
最低限の間取りに、無駄なく生活の機能を読み込み、
家具の配置も無理なく、そして自然に置かれています。
生活の動線も滑らかに動き、
平面図を見ているだけで、
家の中に居るような気分に誘われました。

仕事場に戻り、この心地よい記憶を忘れないように、
ギャラリーでスケッチしたノートを見ながら、
クロッキー帳にフリーハンドで清書しました。