愛知芸大は、講義棟を中心軸にして、
東側に音楽学部棟と奏楽棟、
西側に美術学部が配置されています。
それらを構成するすべての建物は、
独立しながらゆったりと建っています。
建物と建物は、時に、吹きさらしの回廊でつながり、
その水平に伸びる屋根の連なりが、
学生同士のつながりを象徴しているようでもありました。
建築の意匠は、用途に応じて使い分けられています。
この建物は音楽学部棟です。
外にもれる楽器の音に誘われ、
恐る恐る校舎に入っていきました。
練習室のドアを開けたら、学生たちが練習しています。
学生たちの楽しそうな話し声と、
とぎれとぎれの楽器の音が、
吉村順三が設計した空間の中で呼応しています。
とても素敵な空間でした。
(もちろん、撮影していいですか?
と学生さんに聞いて撮りました・・・・)
今回の見学で、講義棟の次に期待していた奏楽堂です。
構造と音響を同時に考慮に入れた、折半屋根が特徴です。
室内から見るこの屋根(天井)は、
まるで木の葉のようだと本を見て思ったのです。
残念ながら内部に入ることはできませんでした。
さて、美術学部の石膏室です。
ガラスの天窓から自然光が降りそそぎ、
石膏の模型がいまにも動きそうな気配でした。
もう何年も前から見学したいと思っていた、
愛知県立芸術大学。
昨年が終わるころに、やっと実現できました。
さて、次の吉村順三の建築巡礼は、
どこに行こうか・・・。な