七月のはじめの日に明治神宮御苑に行きました。
通称、神宮御苑と呼ばれていて、明治神宮内苑の本殿南側の南池を取り囲む森のような庭園です。
以前、明治神宮の中で南池を探して歩き回ったことがあります。
ところが地図上で存在する池は、どうしても見つけることができませんでした。
今年の六月のはじめのころでしょうか、その南池は御苑内のあり入園料を納めることによって池を見ることができることを知ったのは・・・・。
神宮御苑を訪れたのは、花菖蒲の時期も終わりそうな七月のはじめでした。
そうです。御苑内には、菖蒲田(しょうぶだ)と呼ばれる有名な花の見どころの庭園でもあったのです。
菖蒲田の花菖蒲です。
いちばんの見どころの時期の様子は想像できませんが、
花を写真におさめるカップル、絵を画く人たちで、「ひっそり」と賑わっていました。
御苑内には、隔雲亭(かくうんてい)と呼ばれる茶室(おそらく茶室であろう建物)が建っています。
明治33年に明治天皇が皇后様のために建てた建物です(現在の建物は戦災によって焼失したものを昭和33年に再建したものです。
この隔雲亭をはじめて見たとき、社殿の凛とした意匠に通じるものを感じました。
よどみない清らかな意匠です。
隔雲亭を正面から見ます。まったく無駄のない、真・行・草に例えるなら、限りなく「真」に近い「行」のように思えます。
待望の「南池」をみつけました。
深い杜に包まれた静寂の池でした。
池に面して四阿(あづまや)がたっていました。
さきほどの隔雲亭とちがい、草屋根で草庵風の建物です。
東南アジア風の意匠を思わせる柔らかい建築です。
四阿(あづまや)の屋根の下に入ります。
扇垂木風の構造です。
何気なく宝形の屋根がかかっていますが、中央に柱(束)がありません。
何気なく無理をせずに、軽やかな空間をめざしています。
人の歩く方向に園路を歩いていきましたら、その突き当りに警備員がたつ、水辺がありました。
「清正井」?。
あっ!、
ここが響の人たちが話していた行列ができるパワースポットか!と、
この時、はじめてわかりました。
確かに、あふれでる水は、とてもとても冷たく清らかでした。
神宮御苑を出て、社殿の見学です。
結婚式がおこなわれていました。
美しい光景にめぐり会いました。