4月29日・「手のひらに太陽の家」の上棟式。その1
4月29日の日曜日。
「手のひらに太陽の家」の上棟式が
開催されました。
僕は前日から栗原市に宿泊し、
当日、朝早くから現場に入りました。
昨年の3月11日の大震災から間もなく、
被災地のために何かできないかと思い、
現地の
NPO法人日本の森バイオマスネットワークの
人々と様々な活動を共にし続け、
その活動が、この日、この場所で、
「手のひらに太陽の家」
というかたちで結晶しました。
あの日からおよそ一年。
「やっとここまで来たか!」と
感無量の思いです。
管理棟に垂木がかかり、
全体像があらわれました。
管理棟の8寸5分勾配の
ほぼ矩勾配(かねこうばい)の屋根に
90㎜角の垂木が303㎜間隔で乗っています。
とても象徴的な造形になりました。
登米町(とよままち)の
幹線道路から見る正面外観です。
中央に共用の食堂と台所と
2階多目的室からなる管理棟が配置され、
東西に子供たちが住む
住居棟が配置されています。
住居棟東棟から管理棟を見ます。
住居棟の緩やかな勾配屋根が
(といっても4寸勾配ですが)、
管理棟の急勾配の屋根を
引き立てるような形にしました。
設計当初から、
この急勾配の屋根は、
日本の茅葺の民家のようでもあり、
伊勢神宮のような
日本的な造形でもあるとも考えておりました。
管理棟の西側正面です。
この屋根裏が
子供たちの研修などに
使用される多目的室になります。
2階多目的室。
屋根下地が張られていないため、
垂木の間から、
空が見えます。
実は、この状態がとても好きです。
垂木の間から、南の風景がよく見えます。
この施設の建築を
全面的に支援していただいている
アウトドア用品の「モンベル」の辰野会長が、
この景色を見て、
「日影さん、ここに窓をつけようじゃないか!」と。
僕も一瞬そう思ったのですが、
「南面の屋根に太陽光パネルが
設置されるので難しいです!」と・・・。
そろそろ上棟式の準備が始まります。
棟梁のはからいで、
祭典のために屋根の上に建てる
三本の棟柱(むねばしら)の1本に、
「日影良孝」の名前が書かれていました。
これには驚き、そして感動しました!
モンベルの辰野会長、
登米市長、
など関係者など総勢60名以上が
この場所に集まり、
盛大に式が開催されました。
次回、その模様は、その2に続く・・・。
by y-hikage
| 2012-05-01 17:03
| 手のひらに太陽の家
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