寺山町の家が完成しました。重機や車両が入らない旗竿状の土地。住まい考房・悠の稲垣さんの努力によってこの難工事が完成することができました。
三月末に引越しをすませましたが、竣工間際におこった東日本大地震によってエコキュートがいまだに入らず、仮設のプロパンガスで生活をしていただいている状況は変わりません。その不便さが一日も早く回復してほしいと願っています。

南側正面。敷地いっぱいに計画された住宅ですが、間取りに凹凸をつくり奥行きのある住まいとしています。

窓は室内からの風景を考慮してその大きさや向きを考えています。見たい風景。ふさぎたい風景を選んでいます。

玄関と廊下を仕切る障子。冬の寒い風を防ぐ役割を担っています。

当初のスケッチは正方形の間取りとし方形屋根のイメージでした。そのコンセプトを残し、中心の大黒柱に空間が集まる求心性の強い間取りと構造にしています。

構造が見える真壁としています。大壁・真壁に限らず意味のある整理された架構を考えます。山辺さんがよく言う「美しいスケルトン」

階段室に面する作業机。