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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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慈照寺東求堂について(2)

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持仏堂である東求堂は文明十八年(1486年)に完成しました。平面は22尺8寸2分角(6915㎜×6915㎜)の正方形の間取りで計画され、入母屋造り桧皮葺きの建物です。「同仁斎(どうじんさい)」の額が掛かっている書院は四畳半の原型とされ、初期書院造の遺稿とされています。
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東求堂を西側から見ます。外部に面する床の間のようでもありベンチのようなしつらえが目をひきます。
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桟唐戸と細連子窓。細連子窓は東求堂の室内から見た美しい格子として度々写真集に登場する名作です。
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現在設計中の浄土真宗寺院本堂の参考にした東求堂仏間。
13尺角(3951㎜×3951㎜)の平面の仏間背面中央に須弥壇(欅材)が造り付けられ持仏の阿弥陀三尊が安置され、狩野正信(かのうまさのぶ)の十僧図が描かれていたようです。この仏間の折上げ格天井を引用しています。
東求堂の仏間の天井高さは低く、9尺1寸7分(2779㎜)、内法の高さは5尺8寸1分5厘、柱の太さは3寸8分としています。天井の意匠は折上小組格天井とし、裏板は一分五厘厚のサワラ板に胡粉塗り(ごふんぬり)を施しています。
大きな寺院の格天井と異なり、とても繊細な寸法で造られています。室内の大きさに対する部材寸法の比例によって決定されているのがわかります。
by y-hikage | 2011-01-22 09:37 | 国宝建造物 | Comments(0)
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