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日日日影新聞 (nichi nichi hikage shinbun)

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「ひかりのあめふるしま屋久島」がミヤザワ君より届きました。その5。

ミヤザワ君がアイフォンで撮影した屋久島の風景
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木々の隙間から見えるこの美しい山。もしかしたら九州で一番高い山、宮之浦岳なのだろうか。
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ゴーゴーと激しく流れる音が聞こえてきそうだ。川に滑り落ちたらあっという間に海に運んでくれるのだろう。
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足場に気をとられながら、栂(つが)の枝につかまり岩肌をよじのぼっていくと、いきなり空に放りだされたように視界が開けた。
私はいつのまにか、まあるい岩の上にちょこんとのっかっていた。
360度、森が見渡せる。
陽の光が森の緑に降り注いで、世界は一点の曇りもなく、あきらかで、そこには、たぶんどんな邪悪な心も入り込む隙(すき)がないほど、張りつめて、高潔だった。

空が高い。
高い、高い、高い。
空の彼方から、また、何かあたたかい、やさしい、なつかしいものの気配を感じた。なにかとてつもなく大きなものに守られている・・、そんな気がした。

うれしくて、ちょっとだけ泣けてきた。

(ひかりのあめふるしま屋久島 田口ランディ作 より)
by y-hikage | 2010-11-04 07:23 | 森の中と町の中で | Comments(2)
Commented by みやざわ at 2010-11-04 12:07 x
1日目の滝からの風景2枚と。。
あの、有名なジブリ映画もののけ姫で有名になったモロの岩屋太鼓岩からの風景!
こんなに素晴らしい絶景があるのかと。。人はなぜこの自然の中で暮らすのをやめてしまったのだろうと。。考え込んでしまう場所でした!
もし、屋久島に行くのなら、縄文杉より、太鼓岩目指した方が良いのでは・・・!と思いました( ´ ▽ ` )ノ
Commented by y-hikage at 2010-11-05 09:14
田口ランディ作の「ひかりのあめふるしま屋久島」という本は、親しいバイオリニストが屋久島に演奏旅行に行った後に彼女から送られてきた本でした。どこか気取った作家の名前に抵抗感を感じ、ずっと仕事場の本棚の中に眠っていました。今回ミヤザワ君が屋久島に行ってくると聞いて、この本のページをめくってみて、すぅーっと屋久島の自然に引き込まれていきました。と同時にミヤザワ君から携帯メールで送られてくる屋久島の写真を見て、ここは日本なのかと目を疑いました。今回の連載はミヤザワ君の写真に田口ランディの文章をそえ、ミヤザワ君によるコメント解説という方法をとってみました。とても楽しい連載になりました。ミヤザワ君ありがとう!
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