日影アトリエのスタッフが柱と土台の接合金物をチェックしています。マグダレナにはなぜ接合部に金物が必要なのか説明しました(地震時の柱の引き抜きに対する抵抗)。マグダレナから帰ってきた質問は、「なぜこの建物に筋違がないのか?」鋭いですね!軸組模型の製作によってしっかりと学習しています。
1階床下の断熱材のフォレストボードを写真に記録しています。なるべく自然素材で家を造りたいという日影アトリエの思いを小倉町の家のご家族は受け入れていただいています。
外壁下地のモイスの釘のピッチを確認しています。モイスの耐力が有効に働くためには釘のピッチが重要な要素です。モイスは釘のセンダン力に頼っている部分が大きいのです。
30ミリ厚の杉の床板を見ながら木村棟梁と談笑しています。杉の節の量によって使い分けが必要なのですがそのセンスは木村棟梁と息子さんにお任せします。
空間的に火打梁は使用したくありません。合板類もできれば使用したくありませんので、屋根の水平構面は15ミリ厚の杉の野地板の斜め張りとしています。最終的には天井を張るので見えなくなりますが。
現場の作業を終え駅まで歩いて帰る日影さんたち。日影さんはほとんど車を使うことはありません。駅まで30分ぐらいの距離をマグダレナたちとおしゃべりをしながら駅まで向かっています。この蒸し暑い日中けっこう耐力と精神力を消耗しますが建築のことを考えていると全身汗びっしょりなことも忘れてしまいます。日影さんは「歩くことで地形が読める」から。といつも言っています。